研究課題/領域番号 |
16500486
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生活科学一般
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研究機関 | 日本女子大学 |
研究代表者 |
天野 晴子 日本女子大学, 家政学部, 准教授 (50299905)
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研究分担者 |
松葉口 玲子 岩手大学, 教育学部, 准教授 (30304562)
粕谷 美砂子 昭和女子大学, 短期大学部, 講師 (80369446)
水野谷 武志 北海学園大学, 経済学部, 准教授 (80364230)
伊藤 純 昭和女子大学, 人間社会学部, 准教授 (20322456)
斉藤 ゆか (齊藤 ゆか) 聖徳大学, 人文学部, 講師 (20406747)
斎藤 悦子 (齊藤 悦子) 岐阜経済大学, 経済学部, 教授 (90298414)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,940千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 240千円)
2007年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2006年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
2005年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2004年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
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キーワード | アンペイド・ワーク / 社会的評価 / 生活時間調査 / 新家事労働 / 生活の社会化 |
研究概要 |
本研究は、生活の社会化の進展に伴うアンペイド・ワークとペイド・ワークの交錯に注目し、生活時間調査及び付帶アンケート調査から、「新家事労働」の実態解明と、アンペイド・ワークの新たな社会的評価手法の開発を目的とするものである。 本研究の独自性は、第一に、生活時間調査における主行動・同時行動についての新しい集計及び分析をおこなったことである。これにより、従来は主行動が中心であった生活行動について、主行動と同時行動の組み合わせや同時行動を含めた時間量を把握することができた。また、アンペイド・ワークを含む生活行動について、主行動だけではとらえきれない過密化の実態が明らかになった。 第二に、家庭生活と社会化された生活をつなぐために生ずる新たな人間の仕事である「新家事労働」の実態を明らかにしたことである。さまざまな新家事労働が発生するプロセスと種類、時間、行為者等の特徴が示され、新家事労働の発生による家族や関係者への影響が示された。特に、育児の社会化め進展においては、妻のワークアンドファミリーライフバランスを軽減する側面だけでなく、「新家事労働」の発生により、負担を増大させる側面があることがわかった。また、介護サービスの利用においては、家族介護者に生じる肉体的・精神的負担の軽減と同時に、「新事労働」及び「新家計支出」の発生による影響を受けていることがわかった。 第三に、アンペイド・ワークの評価をめぐる諸問題をふまえた上で、従来のような単純な時間的・金銭的比較や対比を超えた、新たなアンペイド・ワークの社会的評価手法を開発したことである。アンペイド・ワークのアイテム別の評価の特徴、アンペイド・ワーク時間と社会的評価との関係、社会的評価におけるジェンダー差などが示唆された。アンペイド・ワークを政策課題に結びつけるための評価手法として、ペイ・エクイティのための職務評価方法を援用した新たな手法の有効性が示された。
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