研究課題/領域番号 |
16500522
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
食生活学
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研究機関 | 日本女子大学 |
研究代表者 |
佐藤 和人 日本女子大学, 家政学部, 教授 (40187175)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2005年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2004年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 免疫 / アレルギー / 肥満 / 腸管免疫系 / 経口免疫寛容 / ストレス |
研究概要 |
免疫・アレルギーを食の視点から解析するために動物モデルを用いて以下の研究をおこなった。 1.肥満における腸管免疫機能の解析 食餌誘導性肥満モデルマウス(C57BL/6Jマウスを高脂肪食にて飼育)を用いて、肥満による経口免疫寛容(トレランス)誘導時の免疫機能に与える影響を検討した。卵白アルブミンを特異抗原として経口トレランスを誘導した後、腹腔内に免疫し解析した。その結果、肥満により経口トレランス誘導による抗原特異的免疫反応の動態が変化した。肥満では腸管免疫機能の変化がおこり、炎症やアレルギーの病態を修飾する可能性がある。 2.ストレスと肥満の免疫機能に与える影響 肥満モデルマウスを用いて拘束ストレスと肥満による免疫機能の変化を検討した。実験食飼育期間中に12時間の拘束ストレスを2回負荷した。ストレス負荷直後に卵白アルブミンを免疫し免疫機能を評価した。その結果、抗原特異的抗体価は高脂肪食(肥満)のストレス負荷群で最も低下した。さらに、ストレス負荷した肥満群の免疫機能にはレプチンが影響を与える可能性が示された。ストレスと肥満は免疫機能に重大な影響を与え、その病態にアディポサイトカインが関わる可能性があることを明らかにした。 3.蛋白エネルギー栄養障害(PEM)とエンドトキシンショックにおける免疫機能 高齢者に多いPEMと感染症にともなうエンドトキシンショックの関連性を検討するために、PEMマウスモデルにおけるエンドトキシンショック誘導時の免疫機能を解析した。その結果、摂取蛋白質の量と質の違いによって、生体防御機能に与える影響が変化し、食の重要性が示された。
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