• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

タンパク質・脂質混合システムを用いた可食性フィルムの創出とその形成機構

研究課題

研究課題/領域番号 16500530
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 食生活学
研究機関日本大学短期大学部

研究代表者

太田 尚子  日本大学短期大学部, 食物栄養学科, 助教授 (00203795)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2005年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2004年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワード可食性フィルム / グリアジン / β-ラクトグロブリン / 脂肪酸塩 / 水蒸気透過性 / 曲げ強度 / 微細構造 / タンパク質二次構造 / 乳清タンパク質 / 伸展性 / アルギン酸ナトリウム / 小麦タンパク質
研究概要

主要小麦タンパク質の1つであるグリアジンと乳ホエータンパク質のβ-ラクトグロブリンを用いた可食性フィルムの形成性、並びにその形成機構について調べた。これまでのゲル化に関する研究成果を活かし、脂肪酸塩混合によるコンポジットフィルムの調製を試みその特性を物理化学的およびタンパク質高次構造(二次構造)の観点から明らかにした。グリアジン・オレイン酸ナトリウム混合フィルム、β-ラクトグロブリン・カプリン酸ナトリウム混合フィルム共に、タンパク質単独フィルムに比べ硬く、グリアジン・オレイン酸ナトリウム混合系で脂肪酸塩添加フィルムは従来のグリセロール添加フィルムに比べ水蒸気バリヤー性に優れていること、また、β-ラクトグロブリン・カプリン酸ナトリウム混合系で、脂肪酸塩添加によりフィルムの微細構造(断面)の凹凸が減少しフラットな構造になることが判った。これらの系に更にグリセロールを共存させると、物理的強度の増加と伸展性の増加、並びによりフラットな構造の構築が観察された。これらのことから、脂肪酸塩の添加はフィルムにこれまでのグリセロールフィルムとは異なる性質を与え、更にはフィルム物性に対してグリセロールと相乗的効果をもたらすことが明らかになった。また、これらタンパク質二次構造レベルでのフィルム形成機構は、タンパク質の元来持っていた構造の特徴をそのまま反映している事が示唆された。以上の事から、これらの食品タンパク質・脂質混合システムはその可塑剤の選択・混合によりユニークで且つ合目的的なフィルムの調製の可能性を示唆した。

報告書

(3件)
  • 2005 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2004 実績報告書

URL: 

公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi