研究分担者 |
丸林 英俊 鳴門教育大学, 学校教育学部, 教授 (00034702)
小林 滋 鳴門教育大学, 学校教育学部, 助教授 (10195779)
成川 公昭 鳴門教育大学, 学校教育学部, 教授 (60116639)
松岡 隆 鳴門教育大学, 学校教育学部, 教授 (50127297)
服部 勝憲 鳴門教育大学, 教員教育国際協力センター, 教授 (10284332)
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研究概要 |
教員養成系大学における数学科のコア・カリキュラムを開発した。 コア・カリキュラムの編成においては,学習指導要領における算数・数学教科の内容について分析し,その結果を諸外国のカリキュラムと比較することにより,我が国のカリキュラムの構成について考察した。この考察結果を踏まえて,数学教科においてコアとして重視すべき要素を抽出した。それらの分析を踏まえて,大学教員2人,附属小・中学校の教員1人の計3人で担当する授業科目「初等中等教科教育実践I, II, III」を設けた。初等中等教科教育実践I, II, IIIは,小・中学校の学習指導要領に表れる学習指導方法についての理論,教科の内容についての理論,教育実践を踏まえた指導方法の3分野から構成した。教科内容に関する数学の専門科目と教科教育に関する科目は,互いに補完的な役割を担うように編成した。 数学の専門科目においては,数学の論理的・抽象的思考をしっかりと育成することに主眼を置き,内容を厳選した。教科教育科目においては,教育の理論と実践の融合を図ることに主眼を置き,内容を厳選した。また,数学の指導力や指導に対する評価力を育成することに主眼を置いた。 構築したコア・カリキュラムは,理論と実践を融合したカリキュラムとなっており,教員として必要な教育実践能力を身に付けることができる内容となっている。開発したコア・カリキュラムについては,シラバスを作成するとともに,本学の学校教育学部で,平成17年度の入学生から実施した。
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