研究分担者 |
石川 昇 独立行政法人 国立科学博物館, 広報・サービス部, 広報課長 (80212851)
村松 二郎 独立行政法人 国立科学博物館, 展示・学習部, 学習課長 (70190931)
亀井 修 独立行政法人 国立科学博物館, 展示・学習部, 主任教育普及官 (40415609)
岩崎 誠司 独立行政法人 国立科学博物館, 展示・学習部, 教育普及官 (90259995)
田邊 玲奈 独立行政法人 国立科学博物館, 展示・学習部, 教育普及官 (80392538)
金子 俊郎 国立科学博物館, 学習推進部, 主任教育普及官 (30332125)
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研究概要 |
(1)「博物館リテラシー」を育成するための博物館における総合的な学習プログラムの試行モデルの開発として,「上野の山ミュージアムクラブ」や「中高生総合セミナー」を開発・実施した。 「上野の山ミュージアムクラブ」は、「上野の山」地区(東京都台東区上野公園)に集中する,国立科学博物館,東京国立博物館,国立西洋美術館,上野動物園等の博物館等の特徴的な学習資源を継続的・総合的に活用する学習プログラムとした。中学生が上野地区に位置する各種博物館における活動を自ら選択し体験活動を行い、その成果を発表した。2年目には、前年度までの活動に加えて,参加者同士の意見交換の様子を一般の人が自由に見学できる部屋で実施するなど,学習の場としての博物館の特性を生かす活動を行った。継続的に博物館を利用すうことには,参加者の幅広い学芸的興味関心を高めることに影響するとの知見が得られた。 「中高生総合セミナー」では、自然科学を中心としたテーマを設定し、中高生が、自然科学的な標本・知識に加え、民俗的な伝承・生活、環境的な問題など多方面からアプローチを行った。2年目には、学校の年間指導計画に位置づけられ継続的な(=単発ではない)学習活動の試行モデルとして、高校との計画的連携活動を加味した。これらの活動を通じて、参加者の博物館リテラシーの育成方法、向上の程度をアンケート等により評価を行った。 (2)博物館リテラシーについて意識調査をプログラムの参加者を対象に行った。その結果,博物館への意識は,知識の獲得と日常生活との関連を2軸として構成されているという知見が得られた。 (3)「中高生総合セミナー」,「上野の山ミュージアムクラブ」等の実施例を含めた,博物館独自の教育方法である,博物館を利用した継続的な学習プログラムの内容や成果についてまとめ,報告書を作成し,公表をした。
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