研究課題/領域番号 |
16500610
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育工学
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研究機関 | 東洋英和女学院大学 |
研究代表者 |
塚本 栄一 (塚本 榮一) 東洋英和女学院大学, 人間科学部, 教授 (70298298)
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研究分担者 |
赤堀 侃司 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 教授 (80143626)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2006年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2005年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 授業改善 / 感想文 / イメージ図 / 学習者レスポンス / FD / 携帯メール / 共同作業 / 相互評価 / 理解因子 / 描画分析 / テキストマイニング / 思考過程 / 初等中等教育 / 携帯電話 |
研究概要 |
本研究は、大学の授業改善に対して、授業において直接学習者に感想文やイメージ図を描かせ、これを学習者レスポンスとして分析することにより、授業を改善する研究を行ったものである。 大学の授業改善は重要な課題であるが、特に私立大学においてはその経営基盤をなす教育方法の改善は極めて重要な課題であり、多くの学生の興味や意欲を引き出しながらかつ一定の水準を確保するという厳しい状況にある。そして授業改善は、方法論の問題だけでなく、カリキュラム構成の仕方や教員資質の養成(Faculty Development)の問題でもある。本研究は、日本の女子大学の授業を対象に、学習者に感想文やイメージ図を描かせ、これを学習者レスポンスとして分析することにより授業改善を行うことを目的とした。 このため、携帯メールによって学習者レスポンスを収集するシステムを開発し、成績上位と下位を比較した結果、知識は下位に考察は上位に多く、統計的に有意な差があることを示し、知識を与えるだけでは授業改善として十分でないことを明らかにした。また、学習意識のアンケート調査を実施して因子分析を行い、学習者の意識に「興味・関心」「意欲・行動」「知識・理解」「考察・洞察」の因子が存在することを示し、これによって様々な手法で得られた4つのカテゴリが、総括的に4因子として抽出され、授業を規定する因子構造として同定されることを示した。その上で意欲と考察は成績との問に強い相関があることを示した。 そして意欲と考察を向上させるために、学生に共同作業と相互評価を行わせる授業方法を提案し、実践的な研究を行い、共岡作業と相互評価に効果があることを明らかにした。同時に小中学生の意欲と考察が有効であることを示した。また感想文分析の自動化のための基礎的な検討を行い、形態素レベルでは成績間に差を認めないが、上位者の文章は授業内容を再構成していることを示した。
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