研究課題/領域番号 |
16500625
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育工学
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研究機関 | 鈴鹿工業高等専門学校 |
研究代表者 |
桑原 裕史 鈴鹿工業高等専門学校, 電子情報工学科, 教授 (30043326)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2006年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2005年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2004年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | ワンチップコンピュータ / ライントレーサ / 初等情報処理教育 / コンテスト / 創造性育成 / PIC / 中学生 / 講習会 / 教育工学 / 情報基礎 / 知能機械 |
研究概要 |
小中学生の理科離れが問題となる中、様々な創造性育成教育手法が研究され提案されている。筆者は技術分野の創造性を育成するためには、ものづくりの楽しさを理解させ、かつ、論理的思考を酒養する効果的な教材や場とそれを用いる新たな教育手法の開発が必要であると考えた。 創造性教育の教材や手法としてのコンピュータ制御は、その応用性や広汎性から効果的で優れた題材であると考えられる。しかし、これには教育を受ける側にも施す側にも専門的なOSの知識や高度なプログラミング技術、さらに電子回路技術等技術的にも経済的にも高度なものが要求され、初等教育に対して容易に導入できるものでは無い。それに対し、今回取り上げた安価なワンチップコンピュータを利用した玩具の制御は、手軽に取り組めてまた楽しく、創造性育成のための初等教育教材や手法として望ましい特性を備えていると考えられる。本研究では、ワンチップコンピュータプログラミングを中学生対象に教え、彼らの創造性の育成に対してこの手法がどれ程の効果があるのか評価すると伴に、これを基に、よりよい教育手法を開発することを目的とするものであり、研究期間中以下に述べる講習会とコンテストを毎年1回実施した。 中学生を募り2日間でワンチップコンピュータ制御によるライントレーサ(玩具)を製作するための講習を行い、その後の1ヶ月間本校の専攻科学生を玩具の製作指導に当たらせ、玩具を完成させるとともに、専攻科学生の技術力アップも目論んだ。その後、競技によるコンテストを開催した。中学生と指導に当たった専攻科学生双方にアンケートによる調査を行った結果、中学生からは「ものづくりの楽しさが発見でき、この分野の勉強に進みたい」等の意見を得、専攻科生からは「技術の上昇があった」等、双方から肯定的な結果を得た。このように本取組みは創造性の教育手法として中学生ならびに専攻科学生双方に効果があると思われた。
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