研究課題/領域番号 |
16510016
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境動態解析
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研究機関 | 独立行政法人国立環境研究所 (2006) 独立行政法人海洋研究開発機構 (2004-2005) |
研究代表者 |
伊藤 昭彦 独立行政法人国立環境研究所, 地球環境研究センター, 研究員 (70344273)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
2006年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2005年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2004年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 地球変動 / 地球化学 / モデル化 / 地球変動予測 / 土壌圏現象 / 環境変動 / 温室効果ガス / 陸域生態系 / 物質循環 / 大気化学 / プロセスベース・モデル / フラックス / メタン / 亜酸化窒素 |
研究概要 |
陸域生態系から放出される各種の微量物質が大気環境に与える影響について、主に生態系モデルシミュレーションによる手法で研究を行った。温室効果ガスとして重要な二酸化炭素に関し、陸域からの放出過程である生態系呼吸およびその構成要素の土壌呼吸について、モデルの精緻化を行うとともに岐阜県高山市落葉広葉樹林での観測データを用いた検証を実施した。シミュレーション結果はモデル推定の妥当性を支持するとともに、短時間スケール変動の再現性に関する問題点も指摘した。その内容を米国コロラド州ボルダーで開催されたIGBP-iLEAPS Scientific Conferenceで発表し、そのTellus誌の特集号に論文として掲載した。また、モデル推定の不確実性を検討するため、入力気象データ間の比較を行ってきたが、今年度は日本の気象庁と電力中央研究所で作成された気象データ(JRA-25)をシミュレーションに入力データとして使用し、以前の別なデータを用いた結果と比較を行った。その内容をSOLA誌に論文として発表した。地球環境フロンティア研究センター研究者との共同研究として、陸域生態系の土壌表面における二酸化炭素以外の温室効果ガス(メタン、亜酸化窒素)交換をモデル化し、サイトレベルの検証を行った。既存の2種類のメタン酸化、亜酸化窒素放出スキームを炭素循環モデルに組み込み、各温室効果ガス交換における季節変化や経年変化を推定した。モデルを岐阜高山サイトや富士吉田常緑樹林サイトに適用し、土壌チャンバーによる促成結果と比較した。その内容はいくつかの国際シンポジウムや学会で発表するとともに、共著の学術論文として準備中である。
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