研究課題/領域番号 |
16510088
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ナノ材料・ナノバイオサイエンス
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
辻 剛志 九州大学, 先導物質化学研究所研, 助手 (50284568)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
2005年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2004年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | ナノ粒子 / 銀 / レーザー / 液相レーザーアプレーショ / 形状制御 / プリズム / ロッド / 液相レーザーアブレーション / 銀コロイド / ナノワイヤー / ナノシート / レーザーアブレーション / 液相 |
研究概要 |
ナノワイヤーの生成に対する照射密度の影響を調べたところ照射密度の増加と共にワイヤー。シートの生成効率が増加することが明らかになった。また、低い照射密度における形状変化の解析を行った.その結果、これまでに全く見出されたことのない、プリズムやロッド状のナノ粒子が生成することが見出された。そこでこれらの現象の機構解明と効率増加を検討した。本研究期間内では以下のことに取り組んだ。 (1)ワイヤー生成に対するイオンの影響の検討:銀ナノワイヤーが生成する現象における最大の疑問点は、光によって溶融したナノ粒子が融合する際にどのような機構によって一次元のワイヤー状に連結するのか、という点である。そこで今回はイオンによるナノ粒子の凝集効果の影響を検討した。NaClを数mM以下の濃度で加えた銀コロイド溶液にワイヤーが生成する条件でレーザー光の照射を行ったところ、ワイヤーやシートに類似した異方性構造体の生成量が増加することが確かめられた。一方、予想外の現象として、NaClの添加によってロッドの生成も誘起されることが見出された。 (2)プリズム、ロッド生成に対するイオンの影響の検討:上記の結果から、イオンを添加したコロイド溶液にプリズムやロッドが生成する条件でレーザー光の照射を行ったところ、これらの生成量が増加することが分かった。さらに、イオンを添加したコロイド溶液では、蛍光灯の光によってもプリズムやロッドの生成が誘起されることが明らかにした。 これらの現象の機構を明らかにすれば、レーザー光照射によってさらに複雑な銀ナノ粒子の異方性構造制御が行える可能性を示した。
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