研究課題/領域番号 |
16510117
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会システム工学・安全システム
|
研究機関 | 首都大学東京 |
研究代表者 |
山下 英明 首都大学東京, 大学院社会科学研究科, 教授 (30200687)
|
研究分担者 |
伊呂原 隆 上智大学, 理工学部, 准教授 (60308202)
|
研究期間 (年度) |
2004 – 2006
|
研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
|
配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
|
キーワード | 工場レイアウト / バッファ配分モデル / スループット / リードタイム / 確率モデル / シミュレーション / マルコフ解析 / 工場レイアウト問題 / バッファ配分問題 / サンプルパス最適化 |
研究概要 |
生産システムの設計において考慮すべき主要な性能評価基準として、スループットやリードタイムなどの「生産効率」および原材料、仕掛品、完成品などを運搬するための費用である「物流コスト」の2つがあげられる。実際の工場では、加工時間のばらつきや部品、注文の到着のばらつきは避けることができないが、これらのばらつきを吸収し生産効率を向上させるためにバッファスペースを用意し、そこに中間在庫を保持するのが一般的である。しかし他方では、バッファスペースの設置によって工程間の距離が増加し、生産効率が低下することも懸念される。したがって、工場レイアウトを考える場合には、バッファスペースも含めたレイアウトを扱う必要がある。本研究ではこのような不確実な要因を考慮した状況下で、生産効率を向上させる最適なバッファスペース配分および工場レイアウトを求めるいくつかの間題を定式化し、この問題のための新たな技法を開発した。 最初に扱った問題では、比較的大きいサイズの仕掛品を扱い、AGVがその搬送を行うジョブショップ型生産システムをとりあげ、生産評価基準であるリードタイムを最小にするバッファスペースも含めたレイアウトを求める最適化問題を提案した。さらに、このモデルのリードタイムを近似的に求めるためのマルコフ解析の分解法を提案し、これとGAを組み合わせて最適化の解法を構築した。 またこれとは別に、スループット最大化と物流コスト最小化の二目的最適化問題も提案した。この問題では、工場のレイアウトはスループットに影響を及ぼさないことから、まずマルコフ解析によってバッファスペースが与えられた下でのスループットを求めたうえで、遺伝的アルゴリズムを用いてバッファスペースも含めたレイアウトのパレート最適化を求めた。
|