配分額 *注記 |
3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2004年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
|
研究概要 |
1.訪問介護スタッフスケジューリング (1)問題把握のため,2004年にアンケート調査をおこなった.東京福祉ナビゲーション(2004年11月現在)に登録されていた2380全訪問介護事業所にアンケート用紙を送り,387事業所が勤務表作成について回答した(回収率17%).この調査結果に基づき,訪問介護スタッフスケジューリングを以下のようにモデル化した.利用者が要求する時間制約付きサービスが与えられたとき,働ける時間にタイムウィンドウ制約のあるヘルパーを,担当制約や移動期間やルートの質,そして,一ヶ月の勤務負荷や,各利用者へのヘルパーの訪問バランス等を考慮しながら,これらのサービスに穴を空けることなく割当てたい. (2)この問題を定式化し,与えられた1日に必要なヘルパーの人数に対する2種類の下限値計算を提案した.また,簡単なヒューリスティックアルゴリズムを使って,実際のスケジュールを求めることにより,人数の上限値も計算した.これら上下限値と,これらを求める際に得た情報と組合わせて考えることは,詳細な勤務表を作成する前に,各日に適したヘルパーをアレンジする上で非常に有効であることがわかった.上下限値を求めるアルゴリズムはどれも非常にシンプルなものである. (3)訪問介護勤務表作成支援システムのプロトタイプをマイクロエクセル上に構築した.各日のスケジュールを決めるアルゴリズムは,ナーススケジューリングに有効であった部分問題軸アプローチに基づく非常にシンプルなものを利用した.2004年に作成し,2006年に改善されたこの支援システムは,現場の勤務表作成の時間を大幅に削減することに成功した. 2.ナーススケジューリング ナーススケジューリングについても,勤務表作成支援システムのプロトタイプを構築した.また,これまで提案してきたアルゴリズムの振舞いについて観察し,アルゴリズムの改善を図った.
|