研究課題/領域番号 |
16510166
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物分子科学
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研究機関 | 東京薬科大学 |
研究代表者 |
井口 和男 東京薬科大学, 生命科学部, 教授 (50057345)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2005年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2004年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 軟体サンゴ / Clavularia viridis / プロスタノイド / 生合成酵素 / リポキシゲナーゼ / 構造決定 / 20-ヒドロキシクラブロン |
研究概要 |
平成16年10月および平成17年5月に沖縄県石垣島近海の海域において、成分探索用に軟体サンゴClavularia viridisを採集し、ドライアイス凍結後東京へ空輸した。また同時に生合成研究用に生きた軟体サンゴClavularia viridisも採集し東京へ空輸した。 成分研究用の軟体サンゴをメタノールで抽出した。得られたメタノール抽出物の酢酸エチル可溶部を各種クロマトグラフィーを用いて分離、精製を行い3種の新規海産プロスタノイドを微量成分として単離した。これら新規プロスタノイドの化学構造をNMRを主体とする機器分析により、絶対立体配置も含めて解明した。現在生理活性の検定を検討中である。 新規プロスタノイドの探索と並行して、軟体サンゴClavularia viridisに含有されるプロスタノイドの生合成酵素の分離と精製を行った。生合成の初期の段階に関与する8-リポキシゲナーゼ(LOX)について検討を加えた。まず本酵素が膜タンパクではなく可溶性タンパクであることを明らかし、次いで紫外吸収分光法による酵素活性の検定法を確立した。続いて研究室の水槽で生育中のClavularia viridisのポリプをホモジネートし、遠心分離して得た上清をDEAEセルローズカラム、次いで疎水性相互作用カラムを用いて分離し、28倍の比活性を示す画分を得た。さらにこの活性画分をイオン交換クロマトグラフィーを用いて精製し、さらに37倍の比活性を示す画分を得ることができた。現在最終的な精製について検討を行っている。
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