研究課題/領域番号 |
16510177
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
資源保全学
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研究機関 | 東京学芸大学 |
研究代表者 |
小川 潔 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (70133113)
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研究分担者 |
森田 龍義 新潟大学, 教育人間科学部, 教授 (30115084)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2004年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | タンポポ / 雑種化 / 移入種(外来種) / 個体群動態 / 倍数性 / 移入種 / 実生 / 生残 / 個体群 / 雑種 / 3倍体雑種 / 4倍体雑種 / 発芽温度 / クローン |
研究概要 |
1.東京湾岸に導入された純度が高い移入種個体群について、以下の事実が判明した。 (1)前年に引き続いて播種実験の結果、初夏生まれの実生は全滅し、秋生まれの実生には生き残るものがあった。 (2)2002年の写真による生育個体数推定値と比較し、北側斜面では個体数の増加が認められたが、東側斜面では1/100のオーダーへの減少が認められた。 (3)移入種種子では発芽温度幅が広く休眠がないが、4倍体雑種では同様に発芽温度幅が広く休眠がないが、高温による発芽抑制がわずかに見られ、在来種的性質も持つと考えられる。埋土実験により、種子の生存は在来種では秋までは良好であるが、移入種や4倍体雑種では生存率低下が顕著であった。 (4)導入個体群における個体の花粉の形状比較から、直径が比較的均一なものと、大きさの大小が顕著なものが識別された。 (5)導入個体群における個体の倍数性比率は、移入種の3倍体が約85%、2倍体が約15%、これに周辺からの侵入と考えられる雑種が少数検出された。移入種の比率が雑種より著しく高いことが他の東京都内の個体群との顕著な差異である。研究対象個体群から数百m離れた場所でも移入種の比率が高かったので、個体群周辺への移入種の拡散が認められた。 2.東北・北海道地方では雑種より移入種の個体頻度が顕著に高いが、同様に寒冷地である本州山岳地帯では、雑種の進出が確認された。
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