研究課題/領域番号 |
16510201
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ジェンダー
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
浅井 美智子 大阪府立大学, 人間社会学部, 助教授 (10212466)
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研究分担者 |
渡邊 竹美 秋田大学, 医学部保健学科, 講師 (90279919)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2006年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2005年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 出産 / 助産システム / ジェンダー / 助産 |
研究概要 |
今日の少子化の原因は、女性の社会参加、高学歴化、性別役割分業、保育施設の不備などと指摘されてきた。このような見方を否定するものではないが、出産を回避する他にもさまざまにある。 本研究では、今まであまり問われることのなかった助産システムにおけるジェンダーおよび技術的要因が出産回避の遠因にあるのではないかという仮説の下に、調査研究を行った。調査対象者は看護師、助産師、保健師である。 本調査研究を通じて、もっとも明らかとなったことは、戦後日本の助産システムがアメリカ的システムへと転換されたことにより、助産技術が低下したと考えられることである。つまり、戦前から1960年代まで助産を担ってきた助産師に代わり産科医による病院出産が増大した結果、病院勤務の助産師の技術の低下を招いたことが第一の原因である。さらに、今日の医療化されたシステムにおいては、「産む人」が主体でなく、医療者主導で出産が行われる。このような状況は、「子産み」ばかりか子どもの「育成力」の低下を招く原因ともなっていると考えられた。
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