| 研究課題/領域番号 |
16510204
|
|---|
| 研究種目 |
基盤研究(C)
|
| 配分区分 | 補助金 |
|---|
| 応募区分 | 一般 |
|---|
| 研究分野 |
ジェンダー
|
|---|
| 研究機関 | 武蔵野大学 |
|---|
研究代表者 |
藤原 千賀 武蔵野大学, 現代社会学部, 教授 (60249042)
|
|---|
| 研究期間 (年度) |
2004 – 2006
|
| 研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
|
| 配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2006年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2005年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2004年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
|
|---|
| キーワード | 性役割観 / 女性センター / 生涯学習 / 女性学 / ジェンダー / 女性学・ジェンダー関連講座 / 意識変化 / 女性関連施設 |
|---|
| 研究概要 |
本研究の目的は、男女共同参画社会における生涯学習施設として、女性センターが男女の性役割観の変容に果たす役割について解明することである。
平成16年度においては、女性関連施設の女性学・ジェンダー関連講座受講生の性役割意識についてアンケート調査を行った。平成17年度、18年度は、そのアンケート調査をもとに、講座参加後に「性役割意識が変化した」という回答者、女性4名、男性4名の合計8名と、比較対象のために「性役割意識が変化しなかった」という回答者、女性3名にインタビュー調査をした。調査結果をまとめると以下の通りである。
アンケート調査で、講座参加後の性役割意識の変化に注目してみると、13項目のいずれにおいても男女とも1〜3割が意識の変化があったと回答している。講座の中の何が意識の変容をもたらしたのについて、聞き取り調査の結果を見ると、女性と男性では、大きな違いがあった。20代、30代の若い女性は講座の内容よりも、託児と同じような立場の仲間と出会えることが魅力で参加している。しかし、講座の中で、女性センターの職員が話したことや、男女共同参画に関するビデオを見て、性役割意識について考えが変わったということであった。
一方、「性役割意識が変化した」という男性4人についてみると、講座に参加する以前に意識の変化があり、講座で意識の変化を再確認したということであった。講座に参加すること、女性センターにくること自体が意識変化の表れといえる。男性インフォーマントたちは、女性学・ジェンダー関連講座に参加するだけでなく、女性センターのさまざまな事業に参画している。女性センターが募集している「市民企画」にも積極的に応募し、助成金を得て「起業講座」や「男性自立講座」を女性センターで開催する企画に参画し、仲間にも紹介している。
男性の性役割意識の変化を進めるためには、男性が関心を持っている「起業講座」や「市民企画」を導入し、口コミで女性センターの事業に参加する男性たちを増やしていくことが必要である。
若い女性たちを女性センターに参加させるためには一時保育付きの「若いママ」向けの講座の導入が必要であることがわかった。
|
