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社会国家成立の学的根拠の解明-シュタイン国家学の研究を通して-

研究課題

研究課題/領域番号 16520026
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 哲学・倫理学
研究機関東洋大学

研究代表者

柴田 隆行  東洋大学, 社会学部, 教授 (20235576)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2005年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2004年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワードローレンツ・フォン・シュタ / 国家学 / 社会国家 / 人格態 / ウィーン大学 / 国際行政 / 自治 / アダム・スミス / ローレンツ・フォン・シュタイン / 国際行政学 / 社会学 / ヘーゲル / 行政学
研究概要

1.シュタインの『国家学体系』(1852年)にシュタイン自身が書き込んだ大量のメモ書きを解読して、シュタインが国家学を展開する上で、またこれを学生に講義する際に、どのような文献を参考にし、それをどのように解釈したかが明らかになった。
2.社会学としての国家学というシュタインの国家論における、カント・フィヒテ・ヘーゲルの影響を探り、そこにシュタイン独自の人格態概念が成立する過程を明らかにすると当時に、シュタインがみずからの人格態概念を社会のなかで生かす具体的な方法としてアダム・スミスの『国富論』から多くを学んだことが明らかになった。
3.シュタインがウィーン大学で1855年から85年までにおこなった講義を調査すると同時に、当時の法学・国家学部の科目編成を調査して、シュタインの講義が当時の学的状況のなかでどのような位置を占めたかを解明した。すなわち、1855年のトウーン・ホーエンシュタイン教育改革によって実現した「財政学」「国民経済学」に加えて「行政学」と「法哲学」をシュタインは担当したが、同時に、キール時代に担当し、またみずからの学問体系の柱にしていた「国家学」が徐々に解体していくことにもなった。
4.シュタイン国家学が現在持つ意味を探って行くと、「国家」概念が曖昧になりつつある現在をシュタイン国家学が逆照射する働きを持つことがわかる。また、シュタインが展開した行政学はいまや国際行政学としてさらに発展される必要があるが、そのような方向性をシュタインは元来持っていたはずであった。それがなぜ十分機能し得なかったのかが今後の課題である。さらに、シュタインの国家学において「自治」が脆弱である点も気になる。というのも、社会国家は、下手をすると、国家社会主義になりかねないからである。その点の解明も今後の課題として浮き彫りになった。

報告書

(3件)
  • 2005 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて 2006 2005 2004

すべて 雑誌論文 (7件)

  • [雑誌論文] 前期シュタインの国家学における国際関係理論と自治理論2006

    • 著者名/発表者名
      柴田隆行
    • 雑誌名

      東洋大学社会学部紀要 43-2

      ページ: 25-36

    • NAID

      120005274149

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2005 実績報告書 2005 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] THE THEORY OF THE INTERNATIONAL RELATIONS AND OF THE SELF-GOVERNMENT FOR THE YOUNG STEIN2006

    • 著者名/発表者名
      TAKAYUKI SHIBATA
    • 雑誌名

      BULLETIN OF THE SOCIOLOGICAL FACULTY OF TOYO UNIVERSITY 43-2

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2005 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] 前期シュタインの社会思想史研究5カント・フィヒテ・ヘーゲル2005

    • 著者名/発表者名
      柴田隆行
    • 雑誌名

      東洋大学社会学部紀要 43-1

      ページ: 23-37

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2005 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] HOW DID THE YOUNG STEIN STUDIED THE SOCIAL THEORIES? KANT, FICHTE AND HEGEL2005

    • 著者名/発表者名
      TAKAYUKI SHIBATA
    • 雑誌名

      BULLETIN OF THE SOCIOLOGICAL FACULTY OF TOYO UNIVERSITY 43-1

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2005 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] 前期シュタインの社会思想研究5カント・フィヒテ・ヘーゲル2005

    • 著者名/発表者名
      柴田隆行
    • 雑誌名

      東洋大学社会学部紀要 43-1

      ページ: 23-37

    • NAID

      120005274133

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 前期シュタインの社会思想研究4 アダム・スミス2005

    • 著者名/発表者名
      柴田 隆行
    • 雑誌名

      東洋大学社会学部紀要 42-2

      ページ: 35-48

    • NAID

      120005274377

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] 規範化と差異化-フォイエルバッハ言語論に向けて-2004

    • 著者名/発表者名
      柴田 隆行
    • 雑誌名

      東洋大学社会学部紀要 42-1

      ページ: 61-73

    • NAID

      120005274373

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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