研究課題/領域番号 |
16520031
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
哲学・倫理学
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研究機関 | 鹿児島純心女子短期大学 |
研究代表者 |
佐々木 亘 鹿児島純心女子短期大学, 生活学科, 教授 (40211940)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2006年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2005年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2004年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | 究極目的 / 共同善 / 共同体論 / 所有権論 / 他者 / 人間の超越性 / 自由の普遍性 / 正義の超越性 |
研究概要 |
本研究は、『トマス・アクィナスの人間論-個としての人間の超越性-』(知泉書館、平成17年1月)で明らかにしたところの、人間存在そのものの「超越性」から出発して、「共同善への運動」という観点からトマスの共同体論が有する現代的な意義を明らかにし、最終的には出版という仕方での提示を研究の目的としている。当該研究期間内の直接的な成果としては、なによりも、「共同体と共同善-トマス・アクィナスの共同体論研究-」を完成させ、神戸大学へ提出することができた点である。 この博士論文は、五つの部分から成立しており、第一部「共同体論とペルソナ」では、共同体と個の関係について、個の「運動」、「目的」、そして「習慣」という観点から論じ、第二部「共同体論と秩序」では、共同体の「構造」を「秩序」という観点から探る。第三部「共同体論と自然法」では、個と共同体の関係を、「自然法」という観点から明らかにし、第四部「共同体論と正義」では、共同体における秩序づけに具体的に係わるところの「正義」について論じる。第五部「共同体と共同善」では、「個」をさらに「自己」と「他者」に区別し、「自己-他者-共同体」の有機的な関係を明確にし、結論「トマスにおける共同体論の展望」では、トマスの共同体論が有する現代的な展望について論じていく。 引用文献も270以上に及び、現在、最終的な校正を行なっている。知泉書館より平成20年9月に出版される予定である。
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