研究課題
基盤研究(C)
本研究によって得られた研究成果は次のようにまとめられる。1.キリスト教自然神学の形成と展開を、4世紀のキリスト教神学形成期から、中世を経て、宗教改革期までたどることによって、本来キリスト教自然神学において問われていたのは、キリスト教と諸思想・諸科学との討論の場の設定、っまりコミュニケーション合理性の確立に関わっていたことが示された。2.「宗教と科学の対立図式」の代表的事例としてしばしば挙げられる「ガリレオ裁判」が何であったのかについて、最近の研究状況を論じた。3.キリスト教自然神学は過ぎ去った過去の問題ではなく、むしろ近代以降の思想状況におけるキリスト教思想の意義を問う際のポイントなるものであり、まさにこの点に、キリスト教自然神学の再構築の可能性が見いだされることが明らかにされた。4.キリスト教自然神学の再構築の議論を現代の生命論・環境論との連関において、具体的な検討が行われた。キリスト教神学を現代の生命論や環境論との関わりにおいて再構築するという課題を遂行するに当たって、その理論的前提として位置づけられたのは、形而上学の問題であり、本研究では、パネンベルクの意味論とホワイトヘッドとその影響下にあるプロセス神学が検討された。5.「自然神学の再構築と形而上学」という問題設定の妥当性について、とくに進化論の問題との関わりで検討がなされた。
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基督教学研究 25号(印刷中)
40015264431
科学・宗教・いのち(金城学院大学キリスト教文化研究所編)((仮)新教出版社) (印刷中)
Journal of Christian Studies vol.25 (It is printing)
Kinjo Gakuin University. Institute for the Christianity and Culture, Science, Religion, and Life, Shikyo Publishing Company, Tokyo 2006 (It is printing)
ティリッヒ研究 10号
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ティリッヒ研究 9号
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TILLICH STUDIES IX
基督教学研究 25号
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ティリッヒ研究 9
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基督教学研究 24号
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40006871445
Journal of Christian Studies Vol.24
基督教学研究 23
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