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アメリカ合州国の初期映画における「日本」イメージの機能について

研究課題

研究課題/領域番号 16520076
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 美学・美術史
研究機関新潟大学

研究代表者

北野 圭介  新潟大学, 人文社会・教育科学系, 助教授 (60303096)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2005年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2004年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード映画 / 日本映画 / 異文化 / アメリカ / ポストコロニアリズム / アメリカ文化 / 日本文化 / メディア
研究概要

「日本」イメージは、映画がまだ主として記録媒体として存在していた時期においては、「実写」に近いものであった。が、物語を語る映画という形式が登場してくるにつれ、「日本」のイメージはアジア諸国全般の折衷的なイメージのなかへ包合されることになる。より強くいえば、アジア諸国のイメージが断片的に重ね合わせられた無国籍で漠たるイメージの一つのパターンとして「日本」はイメージされはじめたようである。しかしながら、他方、19世紀後半から、日本発信のセルフ・イメージが、戦略的に刺激的な方向性のもとに組み立てられていたということも事実としてあったようである。そのような、受け入れられやすい「日本」イメージが、物語を語る映画形式のなかに流れ込んでいったようである。
したがって、暫定的な成果としては、西洋諸国の一方通行的な権力的なまなざしにおいて「構築され歪曲された」イメージが形成されたのではなく、双方向的な「日本」イメージ交換のなかで「日本」のイメージ、とりわけ、映画における「イメージ」が形成されてきたという結論である。
本研究は、その時点で一旦理論的な枠組みを軌道修正する必要に迫られた。ポストコロニアリズム理論それ自体が出来してきた戦後の文化研究の経緯を再考するため、「日本映画」という、日本で制作され日本から発された視覚文化実践が、アメリカにおける「日本映画」理解、ひいては「日本映画」理解にどのような軌道を与えていったかについて調査研究をおこない、異文化研究に関する理論的な再検討をおこなうという軌道修正であり、研究プロジェクトの後半は、それにあてられた。

報告書

(3件)
  • 2005 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2005

すべて 図書 (3件)

  • [図書] 日本映画はアメリカでどう観られてきたか2005

    • 著者名/発表者名
      北野圭介
    • 総ページ数
      209
    • 出版者
      平凡社
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2005 実績報告書 2005 研究成果報告書概要
  • [図書] How Japanese films have received in the United States2005

    • 著者名/発表者名
      Keisuke Kitano
    • 出版者
      Heibonsya, Tokyo : Japan
    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2005 研究成果報告書概要
  • [図書] 日本映画はアメリカでどう見られたか(仮題)2005

    • 著者名/発表者名
      北野圭介
    • 総ページ数
      250
    • 出版者
      平凡社(予定)
    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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