研究課題/領域番号 |
16520133
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ヨーロッパ語系文学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
川中子 義勝 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (60145274)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 150千円)
2007年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2006年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2005年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2004年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 宗教 / 啓蒙 / 伝統 / 予型 / 形象 / トポス / 賛美歌 / ハーマン / 讃美歌 |
研究概要 |
本研究は、「予型論」の伝統をドイツ近代文学史において跡づけることを目的とした。その際に、本来宗教的な修辞である「予型typos」や「寓喩allegory」などが文学に用いられる場を具体的に指摘し、系譜的に記述すべく努めた。通常の文学史は、古典主義、ロマン主義、写実主義、自然主義と、時代区分によって特徴付けを行う。しかし、そのような方法は採らず、宗教や伝統の培ってきたイメージ・形象が、どのような文体を導くかを問題とし、問題を影響史的にたどった。このようにして、これまでの文学史の枠組みを再検討し、また新たな枠組みを提示することに努めた。 この問題の探求のために、これまであまり日本では顧みられなかった16世紀から18世紀に至る宗教的資料を探索することから始め、これを調査・研究した。特に賛美歌集や、説教、自伝、教義書などの文献を扱った。それらの書物における「予型的形象」を抜き出し、解釈することに努めた。さらに、その世俗的な文学への影響を文学史の観点から跡づけた。こうした作業と並行して、文学史家アウエルバッハ他の指摘した詩学や文芸学の問題を、神学や哲学の文献に照らしつつ明らかにした。 最後段階では、これまでの研究の報告を執筆し、一部を『詩学入門』と題して刊行した。また、関連分野の研究者との協議の結果をも含め、本研究の作業方法で達成した部分を報告書としてまとめた。そこでは「神義論」をテーマとする将来の研究への展望を含め、統一的また発展的に記述することに努めた。
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