研究課題/領域番号 |
16520162
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ヨーロッパ語系文学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
吉井 亮雄 九州大学, 大学院人文科学研究院, 教授 (40200927)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2006年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2005年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2004年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 仏文学 / 新フランス評論 / アンドレ・ジッド / ベルギー文学 |
研究概要 |
本研究課題の主要な目的は、アンドレ・ジッドを中心として1909年に創刊された「新フランス評論」誌と同時代フランス語圏ベルギー文学との交流の具体相を考究するための基礎的資料の作成・提示である。この方針にもとづき、 (1)資料体の充実と実証的事実の確認を目的に、フランスでの現地調査を精力的におこない(主要な訪問機関はパリ大学附属ジャック・ドゥーセ文庫とフランス国立図書館)、多数の未刊書簡を参照・筆写した。現在はこれらの書簡に付注するための文献的・実証的調査を進めている。 (2)また具体的な作業成果としては、初期「新フランス評論」誌(1909-1914年)にかんし総目次および執筆者別索引を作成、また同誌を母体として1911年に設立された新フランス評論出版の単行出版一覧(1919年7月に匿名会社ガリマール書店に移行するまでの9年間)を作成した。いっぽうベルギー関係としては当時最もフランス文壇との交流が盛んであった「アンテ」誌にかんし総目次・執筆者一覧を作成し、とりわけ「新フランス評論」誌にも寄稿した作家・文学者を太字で示して両雑誌の交流を視覚的にも容易に把握できるよう工夫した。さらに「アンテ」誌において名前・著書が引用された「新フランス評論」誌執筆者の一覧を添えて、とりわけベルギー側からフランス側への関心の高さを実証的に示した。 いずれの資料体も当該研究課題にかんする第一次資料として大きな重要性をもつものであり、すでに少なからぬ新事実が発見・解明されている。
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