研究課題/領域番号 |
16520183
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ヨーロッパ語系文学
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研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
小畑 精和 明治大学, 政治経済学部, 教授 (30191969)
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研究分担者 |
佐藤 アヤ子 (佐藤 アヤコ) 明治学院大学, 教養教育センター, 教授 (70139468)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2005年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2004年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | カナダ演劇 / アイデンティティ / ケベック / ミシェル・トランブレー / ミシェル・マルク・ブーシャール / トムソン・ハイウェー / 1980年代 / 多文化主義 / パフォーマンス / 翻訳 / シルク / ダンス / 二言語主義 |
研究概要 |
ケベック演劇において、アイデンティティは最も重要なテーマの一つであるので、多くの社会的マイノリティーが1980年代にカムアウトしてくるとき、それが参照されることが少なからずあった。例えば、先住民作家である、トムソン・ハイウェーは『居留地姉妹』で、クリー・インディアンの言葉を交えて、部族の女たちの悲喜劇を描いた。そこにはケベックの女性を描いたミシェル・トランブレーの『義姉妹』の影響が明白に見て取れる。また、英語圏カナダにとって、ケベックを取り込むことは多文化主義にとって必要かくべからざることなのである。 それに対して、仏語表現演劇において、時代に応じて形式を革新し、新たな演劇言語の探求を始めるとき、問題になっているのは「静かな革命」期以来の自らのアイデンティティ探求であり、英語表現演劇を参照する必要はなく、その影響はほとんど見あたらない。1980年代、ケベック演劇の特徴の一つは、自己洞察的、回顧的である点であろう。ミシェル・トランブレーの『五人のアルベルチーヌ』やミシェル・マルク・ブーシャールの『孤児のミューズたち』などをその例としてあげることができよう。
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