研究課題
基盤研究(C)
明治期、大正期から昭和にいたるフランス近代詩受容の一つのパースペクティブが、上田敏、永井荷風、谷崎潤一郎、岩野泡鳴、福永武彦らを中心とする具体的な研究を通して明らかになった。またフランス文学・文化の受容に関する研究を、日仏文化交渉の観点から、詩・小説・演劇・映画などを視野に収めた上で行うことによって、立体的な傭職図を獲得できた。こうした受容研究と並行して、日本においてフランス近代詩がどのような過程を経て翻訳・発表されたのか、すなわち原典の確定、翻訳者、発表の媒体、社会的状況を明らかにしようと試みた(これは成果報告書巻末に付した年表形式のデータベースに反映されている)。それらがどのような読者層に受容され、さらには日本の作家や芸術家さらには日本の社会にどのような影響を与えたのかについては、受容研究において具体的に考察を加えている。以上の成果をもとに、100ページにわたる研究成果報告書を平成19年3月に刊行した。その報告書は、5章からなるフランス近代詩の受容研究(序章:日本におけるフランス近代詩受容のパースペクティブ、第1章:永井荷風『珊瑚集』における戦略、第2章:谷崎潤一郎とボードレール、第3章:岩野泡鳴とフランス象徴詩、第4章:福永武彦における「幼年期」と「島」の主題)および年表としてまとめた翻訳文献(ボードレールを中心とする)のデータベースとから構成されている。
すべて 2007 2006 2005 2004
すべて 雑誌論文 (11件) 図書 (11件)
「なぜ人々は物語なしに生きていけないのか」平成16-18年度科学研究費補助金基盤研究(C)研究成果報告書(研究課題番号16602015)研究代表者 : 北山研二
ページ: 111-121
Report of Research Project, Grant-in-Aid for Scientific Research (16602015)
大阪大学言語文化研究科「言語文化共同プロジェクト2005」『表象と文化III』
ページ: 1-10
Project 2005,Graduate School of Language and Culture, Osaka University
『表象と文化III』「言語文化共同プロジェクト2005」(大阪大学言語文化研究科)
大阪大学言語文化研究科「言語文化共同プロジェクト2004」『表象と文化II』
Project 2004,Graduate School of Language and Culture, Osaka University
表象と文化II(大阪大学言語文化研究科)
大阪大学言語文化研究科「言語文化共同プロジェクト2003」『表象と文化I』
ページ: 1-5
Project 2003,Graduate School of Language and Culture, Osaka University
大阪大学言語文化共同プロジェクト2003『表象と文化I』
ページ: 1-6