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『牡丹亭還魂記』校合

研究課題

研究課題/領域番号 16520211
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 各国文学・文学論
研究機関山口大学

研究代表者

根ケ山 徹 (根ヶ山 徹)  山口大学, 人文学部, 教授 (20218267)

研究期間 (年度) 2004 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2006年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2005年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2004年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード中国近世戯曲演劇史 / 『牡丹亭還魂記』 / 湯顕祖 / 版本校合 / 明刻本 / 清刻本 / 曲譜 / 中国近世演劇史 / 牡丹亭還魂記
研究概要

明清間に公刊されたr牡丹亭還魂記』20種につき、各版本を校合した結果、以下の結論を得ることができた。
1.明代に公刊された『牡丹亭還魂記』は、第I群(石林居士刻本・朱元鎮校刻本)の系統が最も原初の形態を保つ版本である。
2.やや時代が下って沈環の『南曲全譜』に基づいて校覈を施し、改訂が施された第II群(文林閣刻本・朱墨套印本)が別系統の版本として行われた。
3.しかしながら同系統の版本は、天啓・崇禎年間に至って傍系の第皿群(詞壇双艶本・蒲水斎校刻本)に一部襲用されるにとどまる。
4.最終的には基本的に第I群に依拠しながら、第II・第III群での改訂をも援用した増訂版『牡丹亭還魂記』とでも言うべき第IV群(柳浪館刻本・清暉閣批点本・安雅堂刻本・独深居点定本・汲古閣刻本・張弘毅著壇刻本・竹林堂輯刻本)が完成された。第IV群は、湯顕祖が執筆した当初の姿に立ち返ろうとしており、第II・第III群がごとき版本は、時代の推移とともに淘汰されていった。
5.このことは清代に至って、第IV群を底本とした第V群(三婦合評本・芥子園刻本・才子牡丹亭・氷糸館刻本)が行われることからも十分に首肯できよう。もちろん、第VI群の曲譜(格正詞調本・吟香堂曲譜本・納書楹全譜本)においても第IV類が底本とされている。

報告書

(4件)
  • 2006 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書

URL: 

公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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