研究課題/領域番号 |
16520213
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
各国文学・文学論
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研究機関 | 九州大学 (2006-2007) 鹿児島大学 (2004-2005) |
研究代表者 |
東 英寿 九州大学, 比較社会文化研究院, 教授 (90218686)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,650千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 150千円)
2007年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2006年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2005年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2004年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 計量文体学 / 唐宋古文 / 虚詞 / 歐陽脩 / 文体 / 駢文 / 曾鞏 / 策林 / 唐宋八家文読本 / 計量言語学 / 計量文献学 / 白氏文集 / 唐宋八大家 / 六一詩話 / 散文 / 古文復興 / 計量分析 / 蘇軾 / 国家図書館 |
研究概要 |
本研究の目的は唐宋古文の文体の特色を明らかにすることであり、次の2つに着目し研究調査を進めた。 (1)唐宋古文における計量文体学的考察について (2)虚詞の使用に着目した唐宋古文の特色の考察 (1)については、唐宋古文の考察手法の検討である。古文は、駢文と違い、句の長短や声律などに決まった型を持っていないので、何を手がかりとしてその文体上の特色を考察すれば良いのか、これまで明らかでなかった。そこで、本研究では、計量文体学的側面からテキストを分析するという考察手法を取り、古文の文体の特色を明らかにしようとした。唐宋古文の考察に計量文体学的手法を用いるのは新しい試みで、新たな視点を提出できた。このことについては、学会で報告(第228回中国文芸座談会)し、今回提出する報告書に2本の論文を書き下ろした。 (2)については、古文の文体上の特色の一端は、作者の虚詞の使用状況に表れると考え、虚詞の使用に着目して考察を行った。唐代の白居易から宋代の歐陽脩・曾鞏にいたるまでの文章を考察対象にして、究期間に6本の論文と7回の学会発表を行った。虚詞の使用に着目して、唐宋古文の考察を総合的に行った研究はこれまでにないので、本研究は意義を持つものと考える。 最終年度には、上篇で唐宋古文の文体研究に計量文体学的分析を用いた場合の考察方法を種々提示し、下篇では虚詞に着目して唐宋古文を具体的に考察するという構成の報告書を作成した。 本研究によって、今後の唐宋古文の文体研究に新たな視点を提示できたと考える。
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