研究課題/領域番号 |
16520218
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
各国文学・文学論
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研究機関 | 中央大学 |
研究代表者 |
池澤 滋子 中央大学, 商学部, 助教授 (50307170)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2004年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
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キーワード | 壽蘇集 / 赤壁会 / 蘇東波 / 長尾雨山 / 柴野栗山 / 池内陶所 / 蘇軾 / 寿蘇録 / 寿蘇集 / 蘇東坡 |
研究概要 |
本研究では日本における宋代文学の受容を蘇軾を中心として、三期に分けて明らかにした。第一期:室町時代(1336-1573)五山僧を中心として蘇軾・黄庭堅を中心として中国詩文の研究、刊行が盛んに行われた。1534年に成立した笑雲清三の『四河入海』はその最大の成果である。本研究では『翰林五鳳集』等の中に大量に収録されている蘇軾を題材とした詩文について分析を加え、彼らの蘇軾観を明らかにする。特に五山の時代には蘇軾の詩文を題材にした「題画詩」が盛んであったことに注目した。第二期:江戸時代、特に文化、文政年間(1804-1830)、それまでの唐詩崇拝の潮流に反対した山本北山(1752-1812)、江村北海(1713-1788)の提唱などをきっかけにして宋詩が流行した。この時期文人達を中心として蘇軾の赤壁遊にならった遊びが盛んに行われた(柴野栗山・亀田鵬斎など)。この赤壁遊において作られて詩文の分析を中心に、江戸時代の文人独自の蘇軾受容を明らかにした。第三期:明治・大正時代(1912-1926)には長尾雨山(1864-1942)、富岡鐵齋(1836-1924)を中心に壽蘇會、赤壁會(1922年)が開かれた。壽蘇會において作られた詩文集『壽蘇集』等を中心に、彼らの蘇軾観を明らかにした。これらの成果をまとめ、平成17年12月に著書『日本的壽蘇會與赤壁會』を上海人民出版社より出版した。
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