研究課題/領域番号 |
16520245
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
言語学
|
研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
板橋 義三 九州大学, 大学院・芸術工学研究院, 教授 (50212981)
|
研究期間 (年度) |
2004 – 2007
|
研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
|
配分額 *注記 |
3,590千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 390千円)
2007年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2006年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2005年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2004年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
|
キーワード | マタギ語彙 / アイヌ系言語語彙 / マタギ語辞典 / 借用語彙 / 瀕死の言語 / 言語接触 / アイヌ語彙 / 基層語彙 |
研究概要 |
東北地方、特に秋田(阿仁地域)、青森(西目屋地域)のマタギ語の語彙を詳細にフィールド調査した。調査した言語学的レベルは語彙・意味だけでなく句や節、アクセント、イントネーションも含み文レベルである。また調査した語彙領域は日常生活マタギ語彙と談話、狩猟関連語彙、食文化語彙、儀礼・儀式関連語彙、その他必要と思われる語彙(インタビューと語彙調査)である。アイヌ語との関連も念頭において、これらの語彙をビデオとICレコーダーに収録したが、山での談話に関しては収録ができなかった。調査して収録できた語彙はすべて文字化し、それをデータベース化し、アルファベット順にまとめた。その語彙データベースを用いその分析を行い、その特徴などをまとめて考察し、それを口頭発表すると共に投稿論文として著した。 できる限り山でのマタギの生活で使用する衣服や道具は実際に身に付けてもらい、マタギに関連する文化財はすべてカメラに収めた。それらの品とその解説記述を最終的にはマタギ語辞典に掲載した。 既存のマタギ語の語彙文献も縦横に駆使し、現存するフィールド調査で得られた語彙は、様々な視点から分類し、それぞれの視点において詳細に分析し、アイヌ語との関連語彙は語源もできる限り明らかにし、マタギ語内のアイヌ語の語彙体系も詳しく分析した。アイヌ語と意味と形態素が近似する場合には、アクセントとイントネーションにも充分に気をつけ、その対応関係の有無も分析した。最終的にマタギ語の語彙をまとめ上げ、データベース化し、主に語レベルを中心に文レベルまで含め、包括的なマタギ語辞典を編纂した。
|