研究課題/領域番号 |
16520254
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
言語学
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研究機関 | 東北学院大学 |
研究代表者 |
阿部 潤 東北学院大学, 文学部, 助教授 (40269444)
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研究分担者 |
那須川 訓也 東北学院大学, 文学部, 教授 (80254811)
バックレイ フィリップ 東北学院大学, 文学部, 助教授 (20335988)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2004年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 極小理論 / スクランブリング / 代名詞省略現象 / エレメント理論 / 音韻範疇 / 認可・統率音韻論 / NP省略 / 規則の優先順位 / 含意的普遍性 / 移動規則 / 移動規制 |
研究概要 |
阿部潤:本研究では、以下の課題に取り組んだ。(1)「日本語のような自由語順を許す言語において、この特性を意味解釈に何ら影響を与えないスクランブリングという移動規則で捉えた場合、このような移動規則は極小理論の中でどう位置づけられるべきか」(2)「日本語の代名詞省略の現象をいかに捉えるべきか」。(1)については、従来、スクランブリングの適用が自由であると言われてきたものが、実際には、操作詞などの意味的作用或を表す移動規則との間に優先順位が働いていると考える可能性があることがわかってきた。内容の詳細については、平成16年度発行の研究報告書に記載してある。また、(2)についてはイタリア語やスペイン語などの屈折言語に見られる代名詞省略現象とは異なった特性を有していることがわかってきた。内容の詳細については、平成17年度発行の研究報告書に記載してある。 那須川訓也、バックレイ・フィリップ:上記の研究期間中、研究計画書に従い、極小理論に基づく統語理論の諸相を音韻部門に導入することを試みた。特に、音韻部門で従来用いられてきた(1)範疇の種類と(2)分節内構造表示の再検討をおこなった。(1)については、分節内表示に余剰性を与えることなく、音の含意的普遍性を的確に表現できるモデルの構築を、エレメント理論の立場からおこなった。(2)に関しては、同様の枠組みで、素性間の依存関係にたいして、派生の観点から非常に厳しい制約を課したモデルの構築にあたった。以上の研究成果は、国内外の研究機関との情報や意見交換をおこなった上で、国内外の諸学会において発表された。
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