研究課題
基盤研究(C)
本研究の研究成果報告書『方言研究の構成的アプローチの試み』は、次の3点の研究成果から構成されている。1.九州方言の形態音韻現象の記述2.構成的アプローチの考え方3.シミュレーション実験まず1.においては、九州方言の動詞テ形・タ形における形態音韻現象を司る様々なルール・条件・原理等をまとめている。これによって、従来のアイデアの骨子を示した。具体的には、コアルール・音節数条件・"海の道"仮説・"群"仮説・非テ形現象化・"棲み分け"等の考え方を提示している。次に2.においては、[1]で示した基本的なアイデアに対して生物学的な構成的アプローチを試みている。具体的には、様々な方言タイプを種と考え、原種・共生種.擬態種・亜種といったタイプを設定している。また、それらの種に感染するウイルスも仮定している。このような生物学的な類推によって、形態音韻現象を構成論的立場から再構築することが可能になっている。最終的に3.においては、[2]で構築された考え方をコンピュータ・プログラムによって実装していった。諸要素のパラメータを様々に設定してシミュレーション実験を繰り返すことによって、仮想的な形態音韻現象を作り出すことにほぼ成功している。さらに、形態音韻現象を構成する諸要素を顕在化させている。
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すべて 雑誌論文 (12件)
山口大学教育学部研究論叢 56・1
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研究論叢(山口大学教育学部) 56・1
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Collected Research Papers(Department of Education, Yamaguchi University) 54
山口大学教育学部研究論叢 第54巻