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Perlスクリプトによる英語通時構文解析コーパスの検索システムの開発及び分析

研究課題

研究課題/領域番号 16520305
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 英語学
研究機関日本大学

研究代表者

保坂 道雄  日本大学, 文理学部, 教授 (10229164)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2005年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2004年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード古英語 / コーパス / Perl / 統語変化 / 再帰代名詞 / 非対格構文 / 英語史 / 文法タグ / 中英語 / 文法化
研究概要

本研究は、文法標識付き古英語コーパスであるThe York-Toronto-Helsinki Parsed Corpus of Old English Prose(YCOE)の検索を自作のPexlスクリプトに基づいて行い、その検索結果をもとに古英語の統語構造を分析することを目指したものである。
平成16年度から始めた本研究では、1年目にYCOEの文法タグ構造を調査し、それに基づいたPerlスクリプトによる検索方法を考察した。2年目は主にこうした検索により得られた結果をもとに古英語期における統語変化の様相を考察した。特に、再帰代名詞及び非対格構文に着目し、その発達について論じた。以下、両考察の概略である。
まず、再帰代名詞の発達に関してであるが、古英語のおける再帰代名詞には2つの形態が存在した。1つは単純代名詞形であり、もう1つはoneself形である。特に古英語初期・中期においては、前者の単純代名詞形が再帰代名詞として使われていたが、古英語後期からは徐々にoneself形が増加する様子を、YCOEの検索結果をもとに実証的に論じた。その結果、英語の再帰代名詞の発達は一種の文法化であるという結論を導くことができた。その成果は、秋元実治・保坂道雄編『文法化一新たな展開』(英潮社)に発表した。
次に、非対格構文の発達に関してであるが、現代英語の非対格構文の問題点を出発点に、古英語期において、非対格構文が再帰代名詞と密接に関係していることを、YCOEの検索結果をもとに実証的に論じた。その結果、英語における非対格構文は単純代名詞の再帰代名詞用法が消失するのに伴い、その形態的認可システムが機能しなくなり、現代英語においては統語的役割を果たさなくなったという結論に至った。なお、その成果は、昨年9月1日〜3日に千葉大学で開催されたThe Society of Historical English Language and Linguistics International Conference、及び12月3日に日本大学で開催された日本大学英文学会80周年記念大会にて発表を行った。

報告書

(3件)
  • 2005 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 言語進化の新たな展開2005

    • 著者名/発表者名
      保坂道雄
    • 雑誌名

      日本大学国際関係学部研究年報 第26集

      ページ: 1-20

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2005 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] Bunpoka to Tekioteki Gengo Henka2005

    • 著者名/発表者名
      Michio Hosaka
    • 雑誌名

      Bunpoka-Aratana Tenkai-

      ページ: 141-168

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2005 研究成果報告書概要
  • [図書] 文法化-新たな展開-2005

    • 著者名/発表者名
      秋元実治, 保坂道雄 編著
    • 総ページ数
      235
    • 出版者
      英潮社
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2005 実績報告書 2005 研究成果報告書概要

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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