研究課題/領域番号 |
16520312
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本語教育
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
岡崎 敏雄 筑波大学, 大学院人文社会科学研究科, 教授 (00194340)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2004年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 外国人年少者 / 日本語学習言語 / 母語 / 心理・社会的要因 / 言語生態学 / 言語保持 / 言語習得 / 学習言語 / 日本の外国人年少者 / 日系ブラジル人 / 日本語学習言語習得 / 外国人中学生の言語習得 |
研究概要 |
海外の年少者言語発達研究では、言語習得と保持両研究は切り離されていた。研究代表者の先行研究は両研究の統合を目指した。言語保持との相互関係が特に強いことが指摘されている学習言語の習得に焦点を当てた上で、両者への心理・社会的要因の影響を併せて明らかにしようとする本研究は、その統合的研究を更に一歩進めた。本研究過程を通じて、言語発達総体、即ち言語習得・保持総体に影響を与える社会的・心理的要因全体を包括的に捉える枠組が不可欠であることが明らかとなった。従来、個別の研究が、その対象とする被調査者の属性に限定されている限りで論及することが蓄積されて来た。しかし、その属性範囲が限定されたものであることが明示されることはあっても、有限範囲を越えて関連要因を包括的に捉えることへの諸研究のシフトは殆ど行われていない。僅かにカナダの言語状況をベースとしたLandryとAllardの両者によるものに留まっていると言ってよい。包括的把握の基礎は、特定の、例えばカナダの状況を念頭に置いて始められことは不可避としても、研究者の枠組みがその特定の発現数に限定性を持つことを踏まえ、言語発達の諸サイト発の包括の作業が必要とされる。本研究はその前提を重視し、これ迄言語発達特に言語保持の主サイトとしてカナダの英仏語が取り上げられて来たことに鑑み、カナダサイトを起点とし、中南米の先住民・太平洋諸島民の言語発達をも視野に入れて、言語発達の生態的支援システム総体の包括的な把握を行い、それに基づいて外国人年少者の学習言語習得に及ぼす影響を分析することに寄与することを果たした。
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