研究課題/領域番号 |
16520328
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本語教育
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研究機関 | 中部大学 |
研究代表者 |
小森 早江子 中部大学, 人文学部, 助教授 (60221248)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2004年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 第二言語習得 / 漢字熟語 / 語彙判断課題 / 認知プロセス / 反応時間 |
研究概要 |
本研究の目的は、表音文字である英語を母語とする日本語学習者における漢字認知のプロセスを解明することである。日本語で使われる漢字は表意文字である。単語の処理の仕方は表記方法によって異なること、また異なる母語を持つ学習者が、外国語の単語を違った方略で認知していることが先行研究でわかっている。しかし、これまでの研究は初級レベルに限られており、中級以上で、異なる表記方法を母語にもつ学習者がどのような過程で学習言語の文字表記を認知し処理していくのか、という点については明らかにされていない。表音文字を母語にもつ英語母語話者が日本語の漢字を認知する過程は日本語母語話者の漢字認知の仕方とどのように違うのか、英語を母語とする中級および上級と日本語母語話者を被験者として実験データに基づいて分析する。 平成16年度から平成18年度までの研究内容は以下のとおり。 平成16年度 1 実験準備 2 予備実験および実験用プログラムの改良 3 本実験のデータ収集の開始 平成17年度 1 データ収集 2 データ整理 3 データ分析 平成18年度 1 実験結果の分析 2 研究成果の発表 漢字の持つ書字的複雑性・音韻情報・具体性という属性が、漢字の処理にどのような影響を持つのかについて、中級および上級の学習者のデータを日本語母語話者のデータと比較検討した。本研究により、上級学習者は中級学習者より語彙の判別を速くおこなうことができるが、その処理過程は同じであり、上級になっても母語話者とは同様の処理をしていないことがわかった。
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