研究課題/領域番号 |
16520334
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外国語教育
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研究機関 | 東京学芸大学 |
研究代表者 |
金谷 憲 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (70134757)
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研究分担者 |
野田 哲雄 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (30135834)
馬場 哲生 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (00198946)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2006年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2005年度: 100千円 (直接経費: 100千円)
2004年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 言語インプット / 言語アウトプット / 語彙習得 / 文法習得 |
研究概要 |
本研究の目的は、中学生及び高校生の語彙ならびに文法規則の習得におけるインプットとアウトプットの関係を明らかにすることである。平成13・14年度に行った科学研究費補助金による萌芽研究「英語学習における言語入力の内在化メカニズムの研究--中学生の語彙習得の場合--」(課題番号 13878038)の成果を踏まえ、本研究では、研究対象を語彙の習得から文法規則の習得に広げ、被験者を中学生から高校生に広げた。東京学芸大学附属中学生の1学年について高校1年生までの追跡調査を行い、対象学年の生徒で附属中学から附属高校へ進学した生徒に対して、アルク社のSST(Standard Speaking Test)を実施し、その発話データをアウトプット・データとして採用した。このテストは社会人を対象に開発されたものであるため、本研究では高校生に合わせた内容に修正したバージョンを使用した。 学習者が使用した語彙のうち、高校で導入された可能性が高い語は4割弱である。その中から、カタカナ語・固有名詞・派生形などを除いた語数は110語であり、全体の1割程度であった。110語の使用状況を詳しく見てみると、中学校で導入された可能性が高い語が多くあることがわかった。使用される文脈が固定されている定型表現的なものが多く、異なる意味や文脈で使用された語はごくわずかであった。一方、少数ではあるが、単語レベルで発話されているものから定型表現の枠を超えて使用されているものまで、使用状況に段階がある単語もあった。 文法は多岐にわたるため、中学校で習う事項のうち興味深いもの(To 不定詞、受動態、比較、現在完了、関係代名詞)ならびに高校1年生で導入される文法事項のうち比較的使われやすいと考えられる事項(関係副詞および仮定法)を指標とした。結果的には、予想されたように中学校で習った文法事項の方がより頻度が高く使用されていた。
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