研究課題/領域番号 |
16520336
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外国語教育
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研究機関 | 上越教育大学 |
研究代表者 |
平野 絹枝 上越教育大学, 学校教育学部, 教授 (30123219)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2006年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2005年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2004年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 読解力 / 再生テスト / 影響要因 / 方略 / 妥当性 / 読解 / 要因 |
研究概要 |
本研究の目的は、L1、L2の読解テストとしてよく使用される、筆記による「再生テスト」(リコールテスト)において、1)読解力を測定するテストとしての妥当性、及び、2)要因(方法論的問題点)がリコールテストに及ぼす影響について、検証したものである。 本研究の主な結果は、次の通りである。 1.リコールテストの長所は(1)テストの実施がきわめて容易であること、2)多肢選択テストと違って、問題項目に干渉されないこと、短所として、1)採点に時間がかかること、(2)英文の理解力は英文の内容を日本語で再生することと等しくない、ことがあげられる。 2.リコールテストの妥当性の検証のためにリコールテスト受験方略を調べた結果、異なった読解力によってリコールテストで使用する読解パターンと方略の種類には違いがみられなかったが、方略の使用数に違いがあることがわかった。また、読解方略の使用数が記憶方略の使用数より多かったことから、学生は英文を読んで内容を理解することにより焦点をあてていることがわかり、読解テストとしてのリコールテストの構成概念妥当性の支持に示唆を与えた。 3.メモ方略において、リコールテスト得点上位群は下位群より、文章構成の目印となる語句に下線や印をつけていることがわかった。 4.方法論的問題点がリコール・プロトコルにどのような影響を及ぼすかについて調べた結果、テストの指示が学習者のテクスト全体の再生量、メイン・アイデアの再生量に影響を与えることがわかった。指示をあらかじめあたえられたほうが、リコールテスト得点及びメイン・アイデアの得点は、指示無しグループより高かった。
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