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尾張・三河武士における歴史再構築過程の研究

研究課題

研究課題/領域番号 16520398
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 日本史
研究機関南山大学

研究代表者

青山 幹哉  南山大学, 人文学部, 助教授 (20211691)

研究分担者 松島 周一  愛知教育大学, 教育学部, 助教授 (10212218)
永井 英治  南山大学, 経済学部, 助手 (60373073)
研究期間 (年度) 2004 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2006年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2005年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2004年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワード日本中近世史 / 再構築された歴史 / 系図 / 尾張梶原氏 / 熱田加藤氏 / 三河吉良氏 / 軍記物 / 事実としての歴史 / 武士の家系伝承 / 尾張 / 三河 / 敗者の復活 / 貴種流離 / 武士の系図 / 氏祖伝承 / 落胤 / 南朝伝説 / 武士 / 家系図・家譜
研究概要

1.本研究では、中世〜近世前期における尾張・三河武士の家を対象とし、事実であった「歴史」と後代に再構築された各家の「歴史」とを個別に分析することによって、後者に通底する時代的心性を考察することを目的とした。
2.個別の研究成果は下記の通りである。
(1)当該期に成立した尾張・三河武士の家系伝承について系図史料等から、約四十の個別事例を検証した。その結果、軍記物や敗者復活の歴史としての南朝伝説の役割の大きさ、また近世における知行地確保などを企図したさまざまな作為の存在を確認した。
(2)尾張熱田の加藤氏に関しては、一定の意図のもとに選択・収集された古文書群の存在について、文書群の内容が示す言説と文書群が家に相伝されたこと自体が示す言説との両面から具体的に分析し、古文書群の存在が物語る加藤家の歴史再構築過程を追求した。
(3)三河の吉良氏については、不明な点が多かったため、まず、南北朝内乱期から16世紀初頭までの吉良氏の存在形態の変遷過程を明らかにする作業を行った。この成果により、近世吉良氏によって再構築された「歴史」を事実と比較することが可能となった。
3.当初の計画ではデジタル画像データベースの構築を予定した。実際、高知県の山内家宝物資料館など現地調査を実施した際にはデジタル写真を撮影し、その準備をしたが、写真の公開許可を得られなかったこと、また、収集できた史料複製の大半が紙媒体によるものであったことなどから、結果として画像データベースは小規模なものにとどまった。
4.本研究の目的からすれば、作業はようやくその一歩を踏みだしたに過ぎない。今後は本研究期間中に着手した、尾張大橋氏等の個別研究をまとめ、尾張・三河における武士の歴史伝承についての総合的な分析を行う予定である。

報告書

(4件)
  • 2006 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] 南北朝初期の尾張・三河と吉良貞家2006

    • 著者名/発表者名
      松島 周一
    • 雑誌名

      安城市史研究 7

      ページ: 33-50

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2006 研究成果報告書概要 2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 尾張国羽黒梶原氏の「中世」-近世における氏族伝承の生成過程-2006

    • 著者名/発表者名
      青山 幹哉
    • 雑誌名

      アカデミア 人文・社会科学編 83

      ページ: 402-388

    • NAID

      40007449758

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2006 実績報告書 2006 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] Kira Sadaie in the early Nanboku-cho Owari and Mikawa Provinces2006

    • 著者名/発表者名
      Matushima, Shuichi
    • 雑誌名

      Anjo-shi Shi Kenkyu 7

      ページ: 33-50

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2006 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] The Generation Process of the Narratives about the Kajiwara Family in Owari Province2006

    • 著者名/発表者名
      Aoyama, Mikiya
    • 雑誌名

      Academia Humanities and Social Science 83

      ページ: 402-388

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2006 研究成果報告書概要

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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