研究課題/領域番号 |
16520407
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本史
|
研究機関 | 國學院大學栃木短期大学 |
研究代表者 |
鍛代 敏雄 國學院大學栃木短期大学, 日本史学科, 教授 (90269291)
|
研究期間 (年度) |
2004 – 2006
|
研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
|
配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2006年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2005年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2004年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
|
キーワード | 日本史 / 宗教学 / 思想史 / 石清水八幡宮 / 松雲公採集遺編類纂 / 中世史 / 八幡 / 引付史料 / 善法寺家文書 / 菊大路家文書 / 神社史料 |
研究概要 |
平成16年度〜同18年度における本研究は、石川県金沢市立玉川図書館近世史料館所蔵「松雲公採集遺編類纂」所収「石清水人幡宮旧記抄」上・下の撮影、史料情報の調査、翻刻作業を主に推進した。さらに調査研究の過程で、あらたに「松雲公採集遺編類纂」所収・神社部二の「石清水人幡宮古文書目録」(旧「善法寺家文書」=「菊大路家文書」)の未紹介史料を発見し、採集した。そして本研究に直接関連する史料の探索としては、石清水八幡宮所蔵文書や天理大学附属図書館所蔵文書に関し、実地調査し、あわせて撮影して、画像データの採集を行った。またその一方で、東京大学史料編纂所蔵の影写本や写真帖から本研究に関係する「石清水文書」を抽出し、翻刻する作業を推進した。「石清水文書」の全貌を把握するには、今後の研究にまたなければならない。ただし本研究によって、従来未発掘の史料を翻刻し紹介したことの意義は、すでに諸論稿において引用されている通り、あらたな史料遺産を斯界共有のものとし、中世史研究の発展に寄与できた点にある。 研究代表者を中心とする別掲の【研究発表】にあげたように、従来ほとんど不明であった、石清水入幡宮の内部組織や境内都市「八幡」の実像を究明した。また、前近代のもっとも主要な内陸水路・淀川交通の実体を解明し、中世神社史料研究はもとより中世都市論・交通論や社会史研究、および中世後期の幕府・守護との政治交渉史の成果をあげることができたと確信する。
|