研究課題/領域番号 |
16520419
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
東洋史
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
東 賢司 愛媛大学, 教育学部, 准教授 (10264318)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,910千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 210千円)
2007年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2006年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2005年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2004年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 墓誌 / 石刻 / 北魏 / 女性 / 婚姻 / 卒年 / 葬年 / 拓本 / 魏晋南北朝 / 閨閥 / 家系図 / 郷里地図 / 国際情報研究 / 中国 / 墓誌銘 / 妻子 |
研究概要 |
魏晋南北朝時代には多くの石刻資料が作製されているが、本研究では、墓誌資料に注目した。この時代の墓誌資料は、北魏のものを中心として、約1600件の数量がある。これらの多くは石刻資料としては長文の部類に入り、資料的価値が高い。文章中には、墓主の諱字の他、本籍地・卒年月日・葬年月日もあり、多様な個人的情報を収集することができる。また、すべての資料に記述があるわけではないが、妻や子供の記録、妻の場合はその父や母の記録、男子の子供の場合はその妻、女子の子供の場合は、嫁ぎ先の人物の名称にまで記述が及ぶことがあり、さながら一大家系図を描くことができる。 墓誌は清朝末期の碑学派の隆盛のころから注目されだし、中華民国時代に主要な資料が発掘されている。発掘地域は北魏洛陽城の北側の芒山という地点である。しかし、近年の科学的発掘の成果により、新資料が追加されるようになり、情報も多角的に収集できるようになっている。私は、「墓誌データベース」を作成し、発掘報告は言うまでもなく、墓誌の銘文や図版をデジタル情報として管理できるようにしてきた。その結果、知りたい情報が速やかに正確に獲得できるようになった。 1件1件をつなぎあわせるために、本研究では、系図作成を積極的に行った。これらを行うことにより、史書ではわからない人物間の近さをみることができた。また、女性と婚姻の情報を整理することが重要であることは、史書に書かれていない第一次情報として利用ができることである。この分析は、細かなつながりを見ることを可能とし、歴史関係の資料として将来的にも利用可能な資料となった。
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