研究課題/領域番号 |
16520472
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
考古学
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研究機関 | 北海道開拓記念館 |
研究代表者 |
右代 啓視 北海道開拓記念館, 学芸部, 研究員 (30213416)
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研究分担者 |
村上 孝一 北海道開拓記念館, 学芸部, 研究員 (50150157)
鈴木 琢也 北海道開拓記念館, 学芸部, 研究員 (40342729)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,740千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 240千円)
2007年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2006年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2005年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2004年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | アイヌ文化 / 擦文文化 / オホーツク文化 / 要害遺跡 / チャシ / 防御性集落 / 文化接触 / 民族接触 |
研究概要 |
本研究では、その北東アジアの状況を踏まえ、北海道における「防御性集落」の系統的構造を明らかにし、アイヌ文化期における「チャシ」の基層となるものを系統的に明らかにするものであり、北方諸地域の先史文化集団の接触を解明することである。その研究成果は、次のとおりである。 1.これまで、アイヌ文化期のチャシとされる遺跡の地形測量を実施した結果、チャシ以前の時期に防御的な機能を兼ね備えた遺跡の存在を確認し、それらの状況を明らかにした。 2.北方諸地域で確認した防御的な機能を兼ね備えた遺跡とチャシを系統的に分類し、古代から近世の状況を明らかにした。 3.民族的な文化接触、あるいは中央社会との物流交易の関係が強く影響をしていたことを明らかにした。 4.防御的な機能を兼ね備えた遺跡とチャシを要害遺跡として総括し、その概念を示し、今後の研究の方向について示唆的な提言を行った。 5.未調査地域である南千島の学術交流の足がかりができ、北方四島のビザなし交流の専門家枠で、国後島古釜布郷土博物館の収蔵資料の調査を実施した。 本研究では、防御性集落あるいはチャシとされる遺跡を要害遺跡として総括することで、北方世界の文化的な接触、あるいは交流、交易といった実態について明らかにすることができた。
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