研究課題/領域番号 |
16520497
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
文化人類学・民俗学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
菅 豊 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (90235846)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,810千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 210千円)
2007年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2006年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2005年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2004年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 社会関係資本 / Social Capital / 地域アイデンティティ / 根芸 / 文化資源 / 地域資源 / 地域アイデンティティー / コモンズ / 正統性 |
研究概要 |
本研究のキーワードである社会関係資本(Social Capital)とは、「信頼、ノルマ、人的ネットワークのように、円滑な協調行動を生み出すことによって社会を維持し改善することに資する社会組織の特質」と定義される。本研究では、この社会関係資本が、コモンズ(Commons)などの在地の共的な社会システムのなかでどのような形態で存在し、またどのように機能しているのかについて明らかにした。具体的には、本研究の調査地においてフィールド・ワークを行い、人々の強固な紐帯を必要不可欠とする組織態(社会、経済、政治、宗教、福利厚生など生活全般にわたる共同の組織の管理システム、活動、規則など)を、インタビューや参与観察、映像記録、文献資料収集によって精緻に実体化した。 結果、本研究ではまず第1に、日本と中国の伝統地域社会において社会関係資本によって支えられたコモンズを素材に、人々の強固な紐帯を必要不可欠とする組織態を考察し、その社会における紐帯の存在形態の全体性を分析した。さらに第2に、その紐帯のベースとなる信頼、ノルマ、人的ネットワークなどによって維持されたコモンズの全体像を明らかにした。そとて第3に、日中両国の状況を比較することによって、それぞれの共的あり方、また、その仕組みの異同を明らかにした。 このような調査研究とともに、当該研究期間を通じて研究成果の公開も行った。具体的には、本研究の成果を、国内外の関連シンポジウムで発表するとともに、雑誌論文6点、学会発表9点、書籍9点発表し、最終年度には研究成果報告書(冊子体)を刊行した。
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