研究課題/領域番号 |
16520502
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
文化人類学・民俗学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
窪田 幸子 広島大学, 大学院・総合科学研究科, 准教授 (80268507)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,860千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 360千円)
2007年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2004年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
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キーワード | 先住民 / 知的遺産 / オーストラリア・アボリジニ / カナダ・イヌイット / アイヌ / 歴史 / コピーライト / 先住民知識 / 環境 / 開発 / 知的財産権 |
研究概要 |
本研究では、世界における先住民的知識への注目という社会的背景の中でその利用とそれをめぐる問題点を明らかにすることを目的としてきた。そのために、特にオーストラリア、カナダ、および日本における(1)先住民知識、伝統的文化遺産をめぐる議論、(2)自然資源、環境開発と先住民との関係についての問題、という二本の柱をたてて研究をおこなってきた。まず、初年度には、先住民知識にかかわる、各国での言説を整理し、現状を把握した。2年目には、オーストラリアでの調査および、日本での調査を行なうとともに、資料の収集検討をあわせておこない、それぞれの先住民知識にかかわる現状を把握した。3年度目には、特に先住民的知識の展示とそのグローバル化に注目して研究を展開した。フランスでの先住民芸術が集めた注目、そして日本で展開中のアイヌの環境プロジェクトにかかわり、国際的な場面での先住民の知的遺産についての状況の調査、研究を行った。そして、研究の最終年度には、これまでに蓄積した先住民知識、特に文化、芸術などの文化遺産をめぐる動きについての情報を整理し研究成果にまとめた。そして、本研究のもう一つの柱としていた、自然資源、環境開発にかかわる動きについてのオーストラリアでの調査を行なった。具体的には、北部熱帯地域での環境利用プロジェクトにおいて、どのように先住民の知識が取り入れられ、生かされているのかについての調査をおこない、関係研究者との意見交換もおこない、研究成果につなげた。
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