研究課題/領域番号 |
16520505
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
文化人類学・民俗学
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研究機関 | 尚美学園大学 |
研究代表者 |
坂本 邦彦 尚美学園大学, 総合政策学部, 教授 (20215643)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2006年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2005年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2004年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | アフリカ / タイタ / 言語 / 文化人類学 |
研究概要 |
ケニア南西部の山地農耕民であるタイタ人の世界に関する文化人類学的研究の一環として、平成16年度〜18年度にかけてタイタ語の文法構造を明らかにすることを目的として研究をおこなった。研究目的の達成のために、3年間の研究期間を二つの段階に分けて進めた。第1段階として、タイタ語の文法構造を明らかにするため、アルフレッド・レイによるサガラ語(タイタ語の一方言)の研究(1894年発行)の資料批判を通じてダヴィダ語に全面的に書き換える作業を現地調査協力者とともにおこなった。第2段階では、平成13年度〜15年度の科学研究費補助金により進めたタイタ語の基礎語彙に関する研究で採録した例文を、文法構造という視点から見直しをおこなった。 平成16年度においては、タイタ語の名詞クラスの確定、代名詞、表記法、発音を中心に研究を進めた。平成17年度では、動詞に関するデータを整理し、平成18年度では、副詞、前置詞、接続詞、関係詞を中心として研究を進めていくとともに、既に採録が終わっている語彙集における例文を、文法との対応関係に齟齬が生じないように再チェックを行い、その結果をタイタ人の調査協力者とともに最終的な検討をおこなった。 以上、平成13年度〜15年度にかけて科学研究費補助金によりおこなってきた語彙に関する研究に、新たに3ヵ年にわたる研究を継続しておこなうことにより、アルフレッド=レイによるサガラ語に関する研究の資料批判に始まった本研究は、漸くタイタ語の全体構造を示すことができる段階になってきた。この研究実績を踏まえて、つぎにタイタ語のコーパスの中で、発話の記録に関する研究が必要となると考えられる。タイタの世界観の表象としての発話行為の中に、これまでの研究により明らかになってきた言語世界がどのように投影されているかを継続して研究していくこととしたい。
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