• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

地域社会における法律専門職の役割とその機能に関する比較法史的研究

研究課題

研究課題/領域番号 16530011
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 基礎法学
研究機関大阪大学

研究代表者

三阪 佳弘  大阪大学, 高等司法研究科, 教授 (30219612)

研究期間 (年度) 2004 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2006年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2005年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2004年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード法律専門職 / 弁護士 / 代言人 / 近代フランス司法制度 / 近代日本司法制度 / 地域社会 / 非弁護士
研究概要

日本の紛争解決のあり方を特徴付けるのは、弁護士の量的少なさである。本研究の目的は、この状況のなかで、地域社会における法的サービスの需要がどのように充足されていたのか、を府県レベルで明らかにすることを通じて、法律専門職の役割と機能について、比較法史的視野のなかでその個性を明らかにすることである。
その結果以下の点を明らかにした。
第一に、滋賀県をフィールドとして、地域社会における法的サービスの需要の充足が、弁護士だけではなく、さまざまな非弁護士からなる弁護士・非弁護士の人的ネットワークによって満たされていることを、実証的に明らかにすることができた。そうした弁護士・非弁護士の人的ネットワークによる地域の法的サービスの需要充足のあり方は、弁護士が量的に少ない近代日本における地域の紛争解決のあり方の特徴を形作っていると考えられることを指摘した。
第二に、同時期のフランスでは、地域における紛争解決のあり方が、治安裁判所の素人裁判官である治安判事を中心にしていたこととの対比で、非弁護士が弁護士とネットワークを持って紛争解決に当たるあり方は、日本の特徴であることを明らかにした。
第三に、こうした弁護士・非弁護士の人的ネットワークによる地域の法的サービスの需要充足のあり方は、1920年代以降、非弁護士層を排除する方向で再検討されることになり、戦後以降の地域における法的需要のあり方を特徴づけることになるであろうという展望を示した。

報告書

(4件)
  • 2006 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて 2006 2004

すべて 雑誌論文 (6件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 隠居と訴訟手続の中断をめぐる大審院聯合部判決2006

    • 著者名/発表者名
      三阪佳弘
    • 雑誌名

      近代日本における社会変動と法(牛尾洋也・居石正和・橋本誠一・三阪佳弘・矢野達雄)(晃洋書房)

      ページ: 237-268

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2006 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] Social change and law in modern Japan2006

    • 著者名/発表者名
      USHIO Hiroya, ORIISHI Masakazu, HASHIMOTO Seiichi, MISAKA, Yoshihiro, YANO Tatsuo
    • 雑誌名

      Law in a changing society of Modern Japan

      ページ: 237-268

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2006 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] 明治末から大正期の法曹資格・任用制度の展開-改革をめぐる議論とその帰結としての集権化2004

    • 著者名/発表者名
      三阪佳弘
    • 雑誌名

      日本の裁判所-司法行政の歴史的研究(萩屋昌志編)(晃洋書房)

      ページ: 1-52

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2006 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] Historical research on court judicature of Japan2004

    • 著者名/発表者名
      HAGIYA Masashi (dir.), MISAKA Yoshihiro
    • 雑誌名

      The Japanes Couts

      ページ: 1-52

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2006 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] 明治末から大正期の法曹資格・任用制度の展開--改革をめぐる議論とその帰結としての集権化2004

    • 著者名/発表者名
      三阪佳弘
    • 雑誌名

      日本の裁判所--司法行政の歴史的研究(萩屋昌志編)(晃洋書房)

      ページ: 1-52

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] 昭和初期の裁判所構成法改正の試み--大審院長の権限拡大をめぐる議論とその帰結2004

    • 著者名/発表者名
      三阪佳弘
    • 雑誌名

      日本の裁判所--司法行政の歴史的研究(萩屋昌志編)(晃洋書房)

      ページ: 53-83

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [図書] 近代日本における社会変動と法(共著書)(担当「第6章 隠居と訴訟手続の中断をめぐる大審院聯合部判決」237〜268頁)2006

    • 著者名/発表者名
      牛尾洋也, 居石正和, 橋本誠一, 三阪佳弘, 矢野達雄
    • 総ページ数
      314
    • 出版者
      晃洋書房
    • 関連する報告書
      2006 実績報告書

URL: 

公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi