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役務提供契約概念の構造解明(フランス法研究を手がかりとした基礎的・理論的考察)

研究課題

研究課題/領域番号 16530050
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 民事法学
研究機関東北大学

研究代表者

小粥 太郎  東北大学, 大学院・法学研究科, 教授 (40247200)

研究期間 (年度) 2004 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2006年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2005年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2004年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード契約法 / 帰責事由 / フランス法 / 法的思考 / 体系 / 役務提供 / 民法 / 債務不履行 / 思考形式 / 理論 / 専門家 / 職業倫理 / 名誉 / 概念法学 / 意思 / 消費者法 / 医事法
研究概要

平成18年度は、前年度、前々年度の研究をふまえて、債務不履行の帰責事由という角度から、役務提供契約の構造解明を行うことを中心的な目標として研究を行った。
従来の帰責事由論は、引渡債務を念頭に置いて展開してきたところ、不完全履行論・積極的債権侵害論の展開を契機として、役務提供契約の分析も進んできた。しかし、これまでの研究は、各論的であり、個別問題の解決を図るという性格が色濃いものであった。ところが、近年の帰責事由についての研究、とりわけ潮見佳男教授と森田宏樹教授のものは、総論的かつ体系的な性格を有する。
本研究では、潮見・森田両教授と視点を共有しつつも、債務不履行法のみならず民法体系全体にわたる考察を行うことにより、近い将来行われる可能性の高い債権法改正論議も視野に入れた、役務提供契約の体系的分析を行っている。具体的には、役務提供契約を念頭に置くなら、帰責事由の解釈論・立法論のみならず、債務不履行の客観的要件(とりわけ不能論)、解除の要件等々について、従前の議論に再検討を要する項目が発見された。契約法ないし債権の総論レベルの解釈論・立法論を、役務提供契約をも取り込んで行うことは、容易でないということである。具体的な内容については、本年度の研究成果(後記の論文「債務不履行の帰責事由」)を参照されたい。処方箋は、今後の課題となる。
さらに、検討の過程で、帰責事由論についての民法学説による説得的な提案が、とりわけ実務に必ずしも受け容れられていないという状況に直面し、学説と実務との関係、あるいは実定法学の役割について、考えさせられることになった。その検討の成果の一部が、後記の鼎談(「民法学説の役割を語る」)である。
今後は、役務提供契約の構造等々契約法学の個別問題の研究を行いつつ、実定法学の意義についても研究課題として意識して勉強を進めることを考えている。

報告書

(4件)
  • 2006 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (11件)

すべて 2006 2005 その他

すべて 雑誌論文 (11件)

  • [雑誌論文] 鼎談・民法学説の役割を語る2006

    • 著者名/発表者名
      小粥太郎, (加藤雅信, 加藤新太郎)
    • 雑誌名

      判例タイムス 1222

      ページ: 4-34

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2006 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] 貸金業者の債務者に対する取引履歴開示義務(最判平成17年7月19日解説)2006

    • 著者名/発表者名
      小粥太郎
    • 雑誌名

      ジュリスト 1313

      ページ: 71-72

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2006 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] 債務不履行の帰責事由2006

    • 著者名/発表者名
      小粥太郎
    • 雑誌名

      ジュリスト 1318

      ページ: 117-126

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2006 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] マンションの販売を委託された宅建業者の説明義務ほか(最判平成17年9月16日紹介)2006

    • 著者名/発表者名
      小粥太郎
    • 雑誌名

      民商法雑誌 134巻2号

      ページ: 275-281

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2006 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] A talk on the mission of legal scholar2006

    • 著者名/発表者名
      KOGAYU Taro, KATO Masanobu, KATO Shintaro
    • 雑誌名

      Hanrei-Taimusu No1222

      ページ: 4-34

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2006 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] Case note2006

    • 著者名/発表者名
      KOGAYU Taro
    • 雑誌名

      Jurist No1313

      ページ: 71-72

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2006 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] Liability for non-performance of obligation2006

    • 著者名/発表者名
      KOGAYU Taro
    • 雑誌名

      Jurist No1318

      ページ: 117-126

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2006 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] 債務不履行の帰責事由2006

    • 著者名/発表者名
      小粥 太郎
    • 雑誌名

      ジュリスト 1318号

      ページ: 117-126

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 法的カテゴリの機能に関する覚書--現代フランス契約法学にみる民法的な思考形式の一断面--2005

    • 著者名/発表者名
      小粥 太郎
    • 雑誌名

      法学 69巻3号

      ページ: 27-52

    • NAID

      110001426125

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 専門家の責任と名誉2005

    • 著者名/発表者名
      小粥 太郎
    • 雑誌名

      みんけん 582号

      ページ: 13-24

    • NAID

      40006981814

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] Case note

    • 著者名/発表者名
      KOGAYU Taro
    • 雑誌名

      Minsho-ho zasshi vol134,no2

      ページ: 275-281

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2006 研究成果報告書概要

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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