研究課題
基盤研究(C)
本研究の目的は、国連平和活動のパフォーマンスを評価するためのデータベース及び概念モデルを構築することにある。具体的には、1945〜2005年に至るまで国連が実施している全ての平和活動に関するミッション・プロフィール及び同活動が展開された地域紛争・内戦に関するデータ・プロフィールを作成し、「紛争ライフサイクル指標」と「国連平和活動指標」を用いつつ、各ミッションのパフォーマンスに関する評価モデルの開発を目指すものである。平成16年〜17年度の研究助成期間では、国連平和活動評価システムの構築を目指しつつ、以下の二つの作業に取り組んだ。第一は、国連平和活動の概念整理及び平和活動評価のための基準作成のための作業である。この場合、国際関係論における紛争管理・解決理論の先行研究の成果を踏まえつつ、第三者主体としての国連の介入と紛争のアウトカムとの関連性把握、国連の遂行する多様な平和活動の類型化と機能分析、国連平和活動の成功と失敗の判断基準の指標化、国連平和活動の成功と失敗に寄与する要因の特定などについて検討を行った。第二は、国連が過去に実施してきた平和活動に関するミッション・プロフィールの作成と国連が関与した地域紛争及び内戦のライフ・サイクル(発生・激化・沈静化・解決)のデータ・プロフィールを作成する作業である。この場合、国連平和活動のミッション・プロフィールについては、国連事務総長報告、国連平和活動局資料、政策担当者の回顧録などの検討を中心に考察を行った。また紛争のライフ・サイクルに関しては、ストックフォルム国際平和研究所(スウェーデン)の「武力紛争データプロジェクト」、ミシガン大学(米国)の「COWプロジェクト」、メリーランド大学(米国)・マックギル大学(カナダ)の「ICBプロジェクト」など、既存の地域紛争・内戦に関するデータベースの長所と短所について、比較検討した。
すべて 2006
すべて 雑誌論文 (7件) (うち査読あり 3件)
商学論集 74巻2号
ページ: 1-26
120000797921
地域創造 18巻1号
ページ: 3-16
商学論集 75巻1号
ページ: 49-68
The Shogaku Ronshu Vol.74, No.2
Journal of the Center for Regional Affairs Vol.18, No.1
The Shogaku Ronshu Vol.75, No.1
120000798306
商学論集(福島大学経済学会) 74巻2号