研究課題/領域番号 |
16530103
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
国際関係論
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
石田 淳 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (90285081)
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研究分担者 |
石黒 馨 神戸大学, 大学院経済学研究科, 教授 (20184509)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2006年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2005年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2004年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 内戦 / 国際秩序 / 境界 / ゲーム理論 / 不干渉原則 / 武力不行使原則 |
研究概要 |
国内における治者・被治者間の勢力分布を《国際秩序と国内秩序の共振のパラメータ》として捉えるならば、一方で、第一次大戦後の帝国解体、第二次大戦後の脱植民地化、そして冷戦後の冷戦終結といった国際秩序の変動、とりわけ国際社会における正統な構成員資格の変動は、主権国家を隔てる境界を国際的に再編するため、《共振のパラメータ》に変化が生じ、この変化こそが国内秩序を不安定化させることになるが、他方で、まさにこの《共振のパラメータ》の変化を相殺するために、国際社会は国内問題を国際問題として捉えて関与・介入を正当化する結果、主権国家間において許容される行動の変化、すなわち国際秩序の変動が生じる。本研究の目的は、まさにこの国際秩序の変動がもたらす国内秩序の変動と、国内秩序の変動がもたらす国際秩序の変動という二重の政治動学を理論的に解明することにあったのである。非協力ゲーム理論の分析手法を用いて内戦原因論と国際介入論とを論理整合的に統合する試みとしての本研究は、政治学専攻の石田と経済学専攻の石黒との間の学際的な協力の所産でもあった。 石田の「国内秩序と国際秩序の《二重の再編》--政治的共存の秩序設計--」、そして石黒の「国内紛争後の政治改革への国際関与」という二本の論文は、三年間にわたる本研究の成果をまとまるものである。
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