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イラクと東ティモール、シリアにおける自衛隊の活動の実態と課題

研究課題

研究課題/領域番号 16530109
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 国際関係論
研究機関徳島大学

研究代表者

饗場 和彦  徳島大学, 総合科学部, 助教授 (50314414)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2005年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2004年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード自衛隊 / PKO / ゴラン高原 / 平和構築 / 民軍関係 / CIMIC / PRT / イラク / 憲法9条 / 適応障害
研究概要

日本がPKOや難民支援のために自衛隊を送ったのは1992年の国連カンボジア暫定統治機構(UNTAC)が初。以後、モザンビーク、ルワンダ、ゴラン高原(シリア・イスラエル)、東ティモールと派遣され、イラクにも特別措置法に基き2003年末から派遣されている。本研究ではこうした自衛隊の活動の実態を検証し、課題を分析、考察した。東ティモールはすでに終了し、イラクは治安が改善しないため現地調査に入れなかったが、ゴラン高原は現地調査を実施し、国内ヒアリングなどを行った。
成果としての主な知見は、まず致命的弱点としての現地における適応障害の存在、である。自衛隊は憲法との関係上、宿命的に「軍隊でないこと」を条件付けられているが、PKOをはじめ紛争地における平和構築支援としての活動においては「軍隊であること」を求められるため現場では大きな乖離、矛盾が発生、しわ寄せは現地の自衛隊員に行っている。
また、海外における自衛隊の活動の「性質」についての区別、も重要。自衛隊の海外活動は、概念としては、a)日米同盟の観点から日本の安全保障という国益を図る性質の強い活動と(日米同盟のための海外派遣)、b)国連などの多国間協調の観点から国際社会の公共益に資する性質の強い活動(国際社会のための海外派遣)、とに区分でき、この視点を区別しておかないと自衛隊の海外派遣は軍事主義としての危険性をはらむ。
さらに、民軍関係の問題も大きな課題としてある。近年の平和構築支援の活動では軍事組織と文民組織が共同して当たる形が多いが、そこでの両者の関係のあり方、協働の仕方は功罪両面あり、自衛隊としても早急に検討され対応されねばならない課題である。

報告書

(3件)
  • 2005 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (5件)

  • [雑誌論文] 平和構築支援におけるセキュリティ・マネジメント2006

    • 著者名/発表者名
      饗場 和彦
    • 雑誌名

      大阪女学院短期大学紀要 35号

      ページ: 17-35

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2005 実績報告書 2005 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] Security management in peace building activities2006

    • 著者名/発表者名
      AIBA, Kazuhiko
    • 雑誌名

      Journal of Osaka Jogakuin 2year College no.35

      ページ: 17-35

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2005 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] 平和構築に自衛隊をどう生かすか2005

    • 著者名/発表者名
      饗場 和彦
    • 雑誌名

      論座 05年4月号

      ページ: 232-239

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2005 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] How are the Japan's Self Defense Forces utilized for peace building?2005

    • 著者名/発表者名
      AIBA, Kazuhiko
    • 雑誌名

      RONZA, April 2005

      ページ: 232-239

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2005 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] 平和構築に自衛隊をどう生かすか-なし崩しでは危い海外派遣-2005

    • 著者名/発表者名
      饗場 和彦
    • 雑誌名

      論座 2005年4月号

      ページ: 232-239

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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