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過疎地域における移動の円滑化に関する実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 16530158
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 応用経済学
研究機関高知女子大学

研究代表者

井本 正人  高知女子大学, 生活科学部, 教授 (20167274)

研究分担者 土居 靖範 (土居 康範)  立命館大学, 経営学部, 教授 (10124083)
研究期間 (年度) 2004 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2004年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード公共交通 / 過疎地域 / ナショナルミニマム / 交通権 / 公的移動手段 / 移動保障 / 廃止代替バス / 混乗 / 移動制約者
研究概要

規制緩和の流れの下で、市場原理の活用では対応困難な過疎地域の移動ニーズにどのように応えていくかは交通運輸分野での大きな課題である。過疎地域住民の生活様式と移動ニーズに対応した移動のナショナルミニマムを効率的に確保することは地域生活にとってますます重要となってきている。ここでは、国内事例として、過疎が進行し、過疎バス対策も比較的に進んでいる高知県下の3町村の取り組みについて分析し、また、スウェーデン、スイスにおける移動のナショナルミニマムの考え方とそのレベルアップの取り組み実態について検討することによって、より国際的な視野のもとに過疎地域におけるより普遍的な移動保障のあり方を明らかにした。
具体的には、主に次の3点の検討を行う。
1.各自治体は、地域のそれぞれの実情をふまえ、法的・財政的枠組みの中で移動手段の組み合わせによる住民満足度の高い効率的運行パターンをどのようにして実現してきているか、検討を行う。
2.効率的な運行を実現し、改善していくための主体(自治体、住民、事業者)と財政・負担のあり方について検討を行う。
3.我が国の特殊性を明らかにし、過疎バス運行システムに関するより普遍的な考え方と傾向を明らかにするため、EU内での事例を紹介しながら、比較検討を進める
その結果、移動のミニマムについては、朝、診療所等に行き、昼自宅に帰ると行った形での一往復が物理的なミニマムで、朝、昼、夕刻の運行が一般的なミニマムと考えられている。交通手段の組み合わせによる住民満足度の高い効率的運行パターンの具体化方法は国、地域によって異なるが、総じて、路線バスとスクールバスを中心とする複数の移動手段の連携と、様々な移動ニーズの路線バスへの統合といった方法があり、それらにおいて低料金あるいは乗車無料といった方向性が見られる。我が国の場合、いわゆる縦割り行政の下でこうした取り組みがダイナミックには取り組まれにくいといった事情もあるが、財政負担を伴う低(無料)料金での運行については、その効率性の確保と住民の支持が不可欠であると考えられることが明らかとなった。

報告書

(4件)
  • 2006 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (19件)

すべて 2008 2007 2006 2005 2004

すべて 雑誌論文 (14件) 図書 (5件)

  • [雑誌論文] 地域交通20年と『地域公共交通の活性化及び再生に関する法律』の評価と課題2008

    • 著者名/発表者名
      土居靖範
    • 雑誌名

      交通権(交通権学会会誌) 第25号

      ページ: 4-15

    • 関連する報告書
      2006 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] スウェーデンおける移動のナショナルミニマムの地域的保障-オッケルボーコミューンのククサプロジェクトを中心に-2008

    • 著者名/発表者名
      井本正人
    • 雑誌名

      交通権 第25号

      ページ: 28-35

    • 関連する報告書
      2006 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] 交通権保障とまちづくりとを実現する交通権条例制定をまず急ごう2007

    • 著者名/発表者名
      土居靖範
    • 雑誌名

      交通権 第24号

      ページ: 4-10

    • NAID

      110009607514

    • 関連する報告書
      2006 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] 地域公共交通の活性化及び再生に関する法律』の評価と課題2007

    • 著者名/発表者名
      土居靖範
    • 雑誌名

      立命館経営学 第46巻第3号

      ページ: 1-26

    • 関連する報告書
      2006 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] 市民共同方式による、市民がつくり支える地域交通の構築-脱「クルマ社会」を目指す未来戦略の具体的方策-2006

    • 著者名/発表者名
      土居靖範
    • 雑誌名

      立命館経営学 第45巻第3号

      ページ: 1-30

    • 関連する報告書
      2006 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] まちづくりと交通権保障を実現する交通基本法制定を急ごう2006

    • 著者名/発表者名
      土居靖範
    • 雑誌名

      立命館経営学 第45巻第4号

      ページ: 57-78

    • 関連する報告書
      2006 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] 戦後日本の旅客交通政策の評価と今後の戦略課題-21世紀初頭に本当に豊かな交通の実現を-2006

    • 著者名/発表者名
      土居 靖範
    • 雑誌名

      立命館経営学 第45巻第2号

      ページ: 1-30

    • NAID

      40007426464

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 市民共同方式による、市民がつくり支える地域交通の構築-脱「クルマ社会」を目指す未来戦略の具体的方策-2006

    • 著者名/発表者名
      土居 靖範
    • 雑誌名

      立命館経営学 第45巻第3号

      ページ: 1-30

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] まちづくりと交通権保障とを実現する交通基本法制定を急ごう2006

    • 著者名/発表者名
      土居 靖範
    • 雑誌名

      立命館経営学 第45巻第4号

      ページ: 57-78

    • NAID

      40015262439

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 路面電車復活の国際的動向と日本の課題2005

    • 著者名/発表者名
      土居靖範
    • 雑誌名

      立命館国際研究 18巻第1号

      ページ: 33-48

    • 関連する報告書
      2006 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] JR富山港線のLRT化の経緯と課題(上・下)2005

    • 著者名/発表者名
      土居靖範
    • 雑誌名

      立命館経営学 第43巻第6号、第44巻第2号

    • 関連する報告書
      2006 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] ひとと環境にやさしい都市交通の実現を今こそ急ごう2005

    • 著者名/発表者名
      土居靖範
    • 雑誌名

      関西大学・商学論集 第50巻第3・4号合併号

      ページ: 27-35

    • NAID

      110003495489

    • 関連する報告書
      2006 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] 戦後日本の旅客交通政策の評価と今後の戦略課題-21世紀初頭に本当に豊かな交通の実現を-2005

    • 著者名/発表者名
      土居靖範
    • 雑誌名

      立命館経営学 第45巻第2号

      ページ: 1-30

    • NAID

      40007426464

    • 関連する報告書
      2006 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] 交通権とユニバーサリゼーション時代の交通のおり方2004

    • 著者名/発表者名
      土居靖範
    • 雑誌名

      大阪の住民と自治 通巻311号

      ページ: 6-8

    • 関連する報告書
      2006 研究成果報告書概要
  • [図書] 生活交通再生一住みつづけるための“元気な足"を確保する-2008

    • 著者名/発表者名
      土居靖範
    • 総ページ数
      152
    • 出版者
      自治体研究社
    • 関連する報告書
      2006 研究成果報告書概要
  • [図書] 交通政策の未来戦略 -まちづくりと交通権保障とで脱「クルマ社会」の実現を-2007

    • 著者名/発表者名
      土居靖範
    • 総ページ数
      398
    • 出版者
      文理閣
    • 関連する報告書
      2006 研究成果報告書概要
  • [図書] 交通政策の未来戦略-まちづくりと交通権保障とで脱「クルマ社会」の実現を-2007

    • 著者名/発表者名
      土居 靖範
    • 出版者
      文理閣
    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [図書] 交通論を学ぶ2006

    • 著者名/発表者名
      土居靖範, 柴田悦子, 森田優己, 飴野仁子
    • 総ページ数
      252
    • 出版者
      法律文化社
    • 関連する報告書
      2006 研究成果報告書概要
  • [図書] 公共交通の可能性に関する調査研究-高知県幡多郡大正町-(高知女子大学学長特別研究助成・大正町委託事業)2005

    • 著者名/発表者名
      井本正人
    • 総ページ数
      10
    • 出版者
      高知女子大学
    • 関連する報告書
      2006 研究成果報告書概要

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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