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フィリピンITソフト産業における国際分業と人材育成に関する実証的・政策論的研究

研究課題

研究課題/領域番号 16530185
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 経済政策
研究機関大阪市立大学

研究代表者

森澤 惠子 (森澤 恵子)  大阪市立大学, 大学院・創造都市研究科, 教授 (60137180)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2005年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードフィリピン / ソフトウエア開発 / オフショア生産 / アウトソーシング / 人材育成 / 国際分業 / ITサービス産業 / ITエンジニア / ソフトウェア開発 / システムエンジニア / ITソフトウエア / コールセンター / BPO(ビジネスプロセスアウトソーシング) / ICTサービス産業
研究概要

報告者は、日本のソフトウエア産業の現状--ソフトウエア産業が厳しい受注競争に直面し、価格切り下げ圧力の中で、海外、特に中国や東南アジアのオフショア生産に乗り出している状況--を明らかにすると共に、フィリピンでのITサービス産業の調査研究を進めた。研究期間中、日系・ローカル系・外資系のITソフト関連企業及び、政府関連機関、IT関連の産業協会への聞き取りを行った。これに基づく知見は以下の通りである。
(1)フィリピン政府が一括してIT-Eサービス産業としている中で、現在急成長しているのはコンタクト・センターであり、ソフトウエア開発部門に関してはこの2年間、成長は停滞的である。
(2)近年外資系及びローカル系のソフトウエア企業の多くが日本市場を開拓したいと考えているが、日本の商習慣と日本語が参入障壁になっている。
(3)フィリピンでオフショア生産をしている日系ソフトウエア企業にとっての問題は優秀なシステムエンジニアの不足と日本語である。欧米系企業へのジョッブホッピングによって、高い能力と深い経験のあるシステムエンジニアを育てるのが難しい。
(4)日本政府から支援を得てIT技術者教育と日本語教育のプログラムが現在行われているが、まだ十分な成果が出ていない。
(5)日・比のITソフトウエア産業界の協力関係の緊密化に必要とされるのは以下の諸点である。
i)フィリピンの高等教育機関でのIT関連教育のレベルアップと産業界との連携、ii)フィリピンの公的部門・民間部門双方による日本市場開拓への一層の努力、iii)目本からの人材育成の支援と共に、日本市場参入を目指すローカル企業へ人的協力関係の構築、iv)日本企業がフィリピン企業との連携やフィリピン人エンジニアを雇用する際、彼らの得意分野とする欧米系企業とのビジネス経験や英語力を活かす形でのビジネスモデルの構築。
公的部門での協力に加えてこのような民間部門での新しいビジネスモデルの構築は、日本のソフトウェア企業の不得手な分野を補い、日本企業にとっても新しいビジネスの拡大に繋がる。

報告書

(3件)
  • 2005 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] 東アジア経済圏の中のフィリピンIT産業2005

    • 著者名/発表者名
      森澤 恵子
    • 雑誌名

      季刊経済研究 28巻3号

      ページ: 1-38

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2005 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] Philippine IT Industries in East Asian Economy2005

    • 著者名/発表者名
      Morisawa, Keiko
    • 雑誌名

      KIKAN KEIZAI KENKYU Vol.28 No.3

      ページ: 1-38

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2005 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] 東アジア経済圏の中のフィリピンIT産業2005

    • 著者名/発表者名
      森澤 惠子
    • 雑誌名

      季刊経済研究 28巻3号

      ページ: 1-40

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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