研究課題/領域番号 |
16530186
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経済政策
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研究機関 | 兵庫県立大学 |
研究代表者 |
加藤 恵正 兵庫県立大学, 経済経営研究所, 教授 (80161131)
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研究分担者 |
井内 善臣 兵庫県立大学, 教授 (10094525)
和田 真理子 兵庫県立大学, 経済学部(育児休業等取得のため平成17年度は参加せず), 助教授 (80275297)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2005年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2004年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | ソシアル・キャピタル / 都市・地域経済 / 都市・地域経済政策 / 社会的企業 / CSR / クラブ空間 / 社会的ネットワーク / モザイク空間 / ソシアル・キヤピタル / 「関係性概念」アプローチ / 都市・地域再生 / 戦略的地域社会貢献 / CRM / 信頼 / 社会ネットワーク |
研究概要 |
ソシアル・キャピタルとは、「信頼」「社会ネットワーク」「互恵」といった現代社会における「関係性」を示す「財」(資源)である。本研究では、社会的共通資本の核心ともいうべきソシアル・キャピタルの形成が、都市・地域経済の再編・再生にもたらす影響について、理論・実証・政策の総合的視点から検討を行い、現下において直面する都市・地域課題の整理を行ったものである。第1章では、現下における都市・地域経済の転換の諸相について整理している。第2章は、かかる「転換」のなかでソシアル・キャピタルが果たす役割について検討を行っている。第3章・第4章では、台頭するコミュニティ・ビジネスに焦点をあて、その意義・役割について都市生活の新たな展開として整理を行い、かかる全体像をアンケート調査によって明らかにした。第5章では、中小企業経営におけるソシアル・キャピタルの役割について、そのネットワーク形成との関わりから検討を行い、産業発展という視点でのソシアル・キャピタルの重要性が確認された。第7章では、企業の「戦略的地域社会貢献」がソシアル・キャピタルを通して都市・地域経済に及ぼす影響について、アメリカでの経験について整理を行っている。第8章では、中小企業産業集積における「信頼」形成が都市・地域経済に及ぼす影響について、アンケート調査結果を踏まえて分析を行った。わが国中小企業集積は、経済連関における多層多重性に加え、信頼に基づく「非経済相互依存」の存在がある。しかし、近年の中小企業の存立基盤は、かかる「信頼」による連関性を喪失することで大きくゆらぎはじめている。わが国における都市・地域経済を検討するうえで、かかる中小零細企業群のあり方を、ソシアル・キャピタルの視点から再点検し、その新たな展開に向けた新たな「信頼」構造再建のための検討を行ったものである。第8章では、これまでの分析を踏まえ、「地域の再ネットワーク化」など、新たな地域デザインの重要性を指摘した。
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