研究課題/領域番号 |
16530220
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経済史
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
白木沢 旭児 北海道大学, 大学院文化研究科, 教授 (10206287)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2006年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2005年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2004年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 日中戦争 / 貿易 / 日満支 / 興亜院 / 東亜経済懇談会 / 長期建設 / 戦時経済 |
研究概要 |
本課題において、(1)輸出振興策・輸出入リンク制の形成過程、(2)貿易省設立問題、(3)官民協議会(日満支経済懇談会・東亜経済懇談会)の貿易構想、の3点を具体的な研究課題として設定し、資料収集と分析を進めてきた。この過程で、(2)は分析が進まず、論文原稿執筆には至っていない。(1)と(3)については、論文あるいは論文原稿が完成し、本課題の研究成果報告書に収録している。 本テーマによる分析結果は、第一に、貿易政策の背景を知るために、第三国貿易と円ブロック貿易の競合関係}に着目し、日満支経済懇談会、東亜経済懇談会の議事録を分析し、論文「日中戦争期の貿易構想」、「日中戦争期の東亜経済懇談会」として発表した。第二には、池田蔵商相期の輸出振興策の形成過程とその政策効果について分析し「日中戦争と貿易政策」という題名で口頭報告を行い原稿は本報告書に収録している。第三には、日満交通路におけるいわゆる「北鮮ルート」に着目し、北陸3港(新潟・伏木・敦賀)の貿易取扱量がどのように変化したのか、という点を検証し、口頭報告は福井県史研究会にて行い、原稿を本報告書に収録している。第四に、戦時期の札幌市における会社設立動向を分析し、「戦時期札幌の会社について」として発表した。第五には、戦時経済に関する研究書の書評を執筆したので、本報告書に収録した。 なお、本課題を進める過程で、中国大陸における「長期建設」がきわめて重要な問題であることを認識し、改めて「日中戦争と長期建設」を研究課題として設定し、本課題のなかで積み残したことも継続して研究する予定である。
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